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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight 改稿版(前編)

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 元気よく言えるのは、最初と最後のあいさつのみ。
「仕方ないよ、守らないと廃部になりかねないからね」
 そう言いながら、みちるはアコギをギターケースに入れる。このアコギは彼女の母親が昔買ったもので、弦は真新しくギラギラと光っているが、ボディが赤褐色に変色しているため、レトロなものにも見える。
「みっちぃは割り切りが早いね。わたしなんか、お堅い教師をどうすればいいのか、未だに考えてるもん」
「だってさあ、あたしの見る限りじゃあ、あのカタブツたちにはいくら話しかけても無駄だと思うんだ。校長もいるんだしさ、小競り合いはゴメンだね」
「そうよねぇ。しょーがない、かあ……」
 みちるのようになれない自分はまだまだ子供だな、と感じつつネオは機材を片づけた。そして二人は掃除をし、教室を出て鍵をかける。
「ああ、鍵はあたしが職員室に持っていくよ」
 みちるがネオに手を差し出す。
「え? なんで?」
「なんでって、あんた、今日は再検査の日じゃなかったの?」
「あっ!」
 元気よく言えるのは、最初と最後のあいさつのみ。
「仕方ないよ、守らないと廃部になりかねないからね」
 そう言いながら、みちるはアコギをギターケースに入れる。このアコギは彼女の母親が昔買ったもので、弦は真新しくギラギラと光っているが、ボディが赤褐色に変色しているため、レトロなものにも見える。
「みっちぃは割り切りが早いね。わたしなんか、お堅い教師をどうすればいいのか、未だに考えてるもん」
「だってさあ、あたしの見る限りじゃあ、あのカタブツたちにはいくら話しかけても無駄だと思うんだ。校長もいるんだしさ、小競り合いはゴメンだね」
「そうよねぇ。しょーがない、かあ……」
 みちるのようになれない自分はまだまだ子供だな、と感じつつネオは機材を片づけた。そして二人は掃除をし、教室を出て鍵をかける。
「ああ、鍵はあたしが職員室に持っていくよ」
 みちるがネオに手を差し出す。
「え? なんで?」
「なんでって、あんた、今日は再検査の日じゃなかったの?」
「あっ!」
 元気よく言えるのは、最初と最後のあいさつのみ。
「仕方ないよ、守らないと廃部になりかねないからね」
 そう言いながら、みちるはアコギをギターケースに入れる。このアコギは彼女の母親が昔買ったもので、弦は真新しくギラギラと光っているが、ボディが赤褐色に変色しているため、レトロなものにも見える。
「みっちぃは割り切りが早いね。わたしなんか、お堅い教師をどうすればいいのか、未だに考えてるもん」
「だってさあ、あたしの見る限りじゃあ、あのカタブツたちにはいくら話しかけても無駄だと思うんだ。校長もいるんだしさ、小競り合いはゴメンだね」
「そうよねぇ。しょーがない、かあ……」
 みちるのようになれない自分はまだまだ子供だな、と感じつつネオは機材を片づけた。そして二人は掃除をし、教室を出て鍵をかける。
「ああ、鍵はあたしが職員室に持っていくよ」
 みちるがネオに手を差し出す。
「え? なんで?」
「なんでって、あんた、今日は再検査の日じゃなかったの?」
「あっ!」
 元気よく言えるのは、最初と最後のあいさつのみ。
「仕方ないよ、守らないと廃部になりかねないからね」
 そう言いながら、みちるはアコギをギターケースに入れる。このアコギは彼女の母親が昔買ったもので、弦は真新しくギラギラと光っているが、ボディが赤褐色に変色しているため、レトロなものにも見える。
「みっちぃは割り切りが早いね。わたしなんか、お堅い教師をどうすればいいのか、未だに考えてるもん」
「だってさあ、あたしの見る限りじゃあ、あのカタブツたちにはいくら話しかけても無駄だと思うんだ。校長もいるんだしさ、小競り合いはゴメンだね」
「そうよねぇ。しょーがない、かあ……」
 みちるのようになれない自分はまだまだ子供だな、と感じつつネオは機材を片づけた。そして二人は掃除をし、教室を出て鍵をかける。
「ああ、鍵はあたしが職員室に持っていくよ」
 みちるがネオに手を差し出す。
「え? なんで?」
「なんでって、あんた、今日は再検査の日じゃなかったの?」
「あっ!」