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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight 改稿版(前編)

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 とにもかくにも、今週も、この放送教室での活動は無事に終えることができた。
 ――『昼休みのmoment’s(モーメンツ)』
 五月から始まったお昼の放送だ。月、水、金の週三回、この放送室を使っておこなっている。元々は放送部が一二時半から三十分間、クラシック音楽をかけているのだが、ネオとみちるの交渉により、実現することができた。
 だが、幅の狭さと音響機材が十分にそろっていないため、彼女たちだけでやることになったのだ。そのことを健斗(けんと)は、ブーブー不満をもらしていたが、学校に年功序列(ねんこうじょれつ)の掟がある以上、しょうがないっスね、と不服そうな顔で無理矢理割り切ったとか。そして拍車をかけるように、昼のイメージに合わない激しい曲はダメ! という鬼の先生たちによる注文に、みちるはアコギ、ネオはタンバリンなどの打楽器を叩いて歌うことを余儀なくされた。なので、
「あーあ、でも、もうちょっとテンションの高めな曲を歌いたいのだけど」
 不満が垂れるのも無理もない。始まって二か月経過したが、ネオは、午後からの授業で眠気に学生のために、自分自身のためにもテンションの高い曲で、モチベーションの低下を抑えてやろうと思ったが、理想は高かった。
 moment’sのオリジナル曲を披露しようと思ったらNGだし、代わりに有名アーティストの楽曲をアコギアレンジで歌っても、そこまでテンションが上がらないし。