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ビー玉

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キーンコーンカーンコーン、授業の終りのチャイムが鳴る。
「李音~。次なんだっけ?」
俺に話しかけてきたのは俺の親友、渡辺昂。小学校から一緒だから幼馴染と言っても過言ではない。
「確か美術だよ~」
「あ~」昂はすこし顔を苦くする。と一言「ダルッ」と言い、はぁとため息をひとつこぼした。それに続き、俺もはぁ、とため息をこぼす。
「まぁでもこの学校偏差値低いし・・・仕方ねぇよ」俺は正論を言う。というか否定できないがな。
俺と昂はトボトボと美術室へ足を動かす。階段を下りて曲がり角を曲がった時、誰かとぶつかった。相手は「キャ!」ともいわず、その場に尻もちをする。女子だ。長い髪の毛は綺麗な茶色で輝き、顔はまるで劇団四季にでもでてきそうな美しい顔。しかも目は透き通った茶色。俺は不覚にもドキッとしてしまった。そこで我に返る。俺は倒れた女子に手を差し伸べる。が、その女子は俺を見向きもせず、何事もなかったように歩いて行った。
「おい李音。今お前ドキッとしただろ?
「な、なわけねぇーし!!何言ってんの!?お前馬鹿じゃねぇの!?このヴァカ!」
「いや・・・冗談のつもりだったのだが」
若干ヒキ気味の昂に俺は誤解を解こうとする。勘の鋭い昂である。うまい言い訳があるといいのだが。と、美術室のほうからビー玉が転がってきた。それが俺の上履きに当たる。俺はそれを拾おうとすると後ろから手が伸び、俺と同じタイミングでビー玉を掴む。ちょうど手が触れ合う。また俺はドキッとなる。顔が赤くなるのがわかるくらい顔が熱いのがわかる。だが、相手はすぐさまビー玉を離す。俺は手の方向を向く、その子はさっき俺にぶつかった女の子だ。彼女はまるで汚染物を触ったかのように手をハンカチで拭く。
「あ、さっきの・・・悪かったな」
「・・・」
彼女は俺を睨むと何も言わず、ハンカチをポケットにしまい、美術室へと歩いて行った。相変わらずこの学校の女子は守りが堅い。だが、今のは・・・。
キーンコーンカーンコーン、と授業始まりのチャイムが鳴る。俺らはまだ廊下にいたので急いで美術室へと向かう。

作品名:ビー玉 作家名:DG4