小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

和尚さんの法話 「阿弥陀経」 1

INDEX|3ページ/5ページ|

次のページ前のページ
 

宗教家になると妻というのはね、無用になる

親に従ってあなたを貰ったけども 親を見送ったら
もうすぐにでも修行者になるつもりなんですと

だからあなたと交わることは出来ないんだと

そうすると相手の女性も
実は私もそうです私もいずれは宗教家になるつもりです

そうですか
それならと、二人は一緒に生活をしてそして親が死んで

荷物を片付けて、奥さんに私が先に修行に出て

そうして立派なお師匠様に出合ったらあなたを呼びに来るから
それまで待っていて下さいと言って
嫁さんを残して迦葉は修行に出るのです
そして、迦葉はお釈迦様に出会うわけです
それでお釈迦様のお弟子になるのです

お釈迦様のお弟子もはじめは男性だけでしたが
尼さんも教団に入ってきて尼さんの教団も出来るのです

それでこれなら妻も呼んでも良いと思って
妻は今頃どうしているかと様子を見るのですが
迦葉は阿羅漢になってるので
神通力で妻はどうなっているのかと思って見るのです

妻は迦葉が帰ってこないので待ちきれなくなって
他の宗教家の弟子になっているのでした

これはいかん! 宗教はこのお釈迦様の教えが最も優れた
宗教であって、他の宗教ではいかんと!思って
そこへ呼びに行って妻を連れてくるのです
そしてお釈迦様の尼さんの教団に入れたのでした
それで他の弟子たちの間で迦葉の話が広がって
迦葉は奥さんと交わり無しできたらしいぞと、驚いたのでした

そこでお釈迦様が出て来られて迦葉は今だけではないのだ
前世にも、ずっと前の生にもそういうことがあった

そのときは何か商売をしていて
ある女性にみそめられて 
どうぞ私を妻にして下さいと言われたのですが
私は修行に出るので娶るわけにはいかんと言うと
その女性も そうですか私も修行者になりますからと言うので
結婚するのですが 

そういうわけでそのときも交わり無しで結婚するのでした
だから迦葉は今だけではなくて前にもそうだったと言う
そうお経があるそうです

摩訶迦旃延(まかかせんねん) 摩訶倶希羅(まかくちら)
離婆多(りはた)周利槃陀伽(しゅうりはんだか)難陀(なんだ)

この難陀という人はお釈迦様の身内の人ですが
はじめは在家でして奥さんを持ってたわけですが
お釈迦様が難陀に仏門に入りなさいと誘って入れるのですが
すぐに自分の家へ帰ってしまうのです

それをまた連れ戻してきてと、するのですが
なかなかお釈迦様の言うようにはならんのですね。。。

そこでやむを得ずお釈迦様が神通力で
難陀を連れて天上界へ上がるのです

天上界には綺麗な天女様が居られますね

そこでお釈迦様は
難陀よ、おまえの妻とどちらが綺麗じゃと聞きますと
そりゃーこの天女が綺麗ですと、難陀
そうして天界の上へ上へと上がっていくのです

いろんな天上界があって、何々天、何々天と。。。
上へ上がるほど綺麗な天女が居るのです

これはもうきりが無いと、これで綺麗なのは終わりじゃないと
上へ行くほど綺麗だと悟ってそして
天界は皆 夫婦なんですよね
そして一人だけ夫のいない天女がいるわけです

そこで難陀はお釈迦様に どうして彼女はひとりなんですか?
と、聞くのです

難陀よ自分の耳で聞いてきなさいと言われます

難陀はその天女の所へ行って あなたはどうして独りですか?
と、聞きますと

天女は 今、地上にはお釈迦様という仏様が居られます
そのお弟子さんに難陀という方が居られるのですが
その方が亡くなったらここへ来て私の夫になると応えました

お!そうかと、難陀は自分ですから
そのときはそれで喜んだのですが
お釈迦様はここだけ見たのではいかんと言って
地獄も見ないといかんと言って地獄へ連れて行きます

地獄にもいろんな地獄があって大きな釜がたくさん並んでて
大きな釜で罪人が釜で炊かれてるのです
ところがひとつの釜だけが空っぽなんですね
そこでまた難陀はお釈迦様に聞きます

なんであの釜だけが罪人が炊かれていないのですか?
お釈迦様は難陀に自分で聞いてきなさいと

そこでまた難陀は釜の守をしている鬼の所へ行って聞きますと
今、娑婆にお釈迦様という仏様が居られます
その仏様のお弟子さんに難陀という弟子がいます
その難陀は良いところへ産まれようとして修行をして
天上界へ産まれるのですが天福といって、天の徳が尽きるのです
天の徳が尽きてしまうと 
ここへ来てこの釜で炊かれることになってるんだと

こう言われて難陀は驚き!これはえらいことだと
それではじめて本心にたち返って本気で修行をして
阿羅漢になったということです
阿難陀(あなんだ)は阿難ですね
羅候羅(らごら)はお釈迦様のお子様です
喬梵波提(きょうぼんはだい)
賓頭盧頗羅堕(びんずるはらだ)

この賓頭盧さんはよくお寺の外のお堂の横に
お祭りしてあるのですが
赤い色に塗ったお坊さんです
この賓頭盧さんはお寺のお堂へ祭るんじゃなくって
お堂の外へ祭ることになっているんです
外の廊下へ祭るんですね。。。

何でそうなってるのかと言いますと
あるとき賓頭盧さんと目連が一緒に歩いていたときに
ある村へ行き、その村の人が竿の先に何か物を吊ってるんですね

村の人にあの竿の先のものを神通力で取れるかと聞かれるのですが
皆は、なかなか取ることが出来ないのです

賓頭盧は目連に君は神通第一なんだ
あの竿の先の物を取って皆を驚かせてやれと言います
そうしたら仏教の値打ちも上がるからと

目連はそんなものに神通力を使うもんじゃないと言います
それで賓頭盧さんは悔しくてならんから
仏教の良いところを見せてやるといって
阿羅漢ですから神通力でその竿の先の物を取ったんです

それで二人は帰ってきて
お釈迦様にお叱りを受けるのです

神通力というのはそんなものに易々とあらわすものじゃないと
自分の命を救うときと人の命を救うときと法を説くときに
使うものであってそんなものに使うことはならんと!

おまえは涅槃に入ることはならん!

娑婆を守りなさいとお叱りを受けるのです

それにちなんでお堂の外へ祭るのです
迦留陀夷(かるだい)摩訶劫賓那(まかこうひんな)
薄拘羅(はくら)阿免楼駄(あぬるだ)
如是等(にょぜとう)諸大弟子(しょだいでし)竝諸菩薩(びょうしょぼさつ)

摩訶薩(まかさつ)とは
かくのごときの大弟子、もろもろの菩薩摩訶薩ありということですね
殊師利法王子(もんじゅしりほうおうじ)文殊菩薩ですね
阿逸多菩薩(あいったぼさつ)は弥勒菩薩です

常精進菩薩(じょうしょうじんぼさつ)与如是等諸大菩薩(しょだいぼさつ)

及び釈提桓因等(しゃくだいかんいんとう)は帝釈天
無量諸天大衆倶(むりょうしょてんだいしゅく)無量の諸天大衆とともなり

だからこの世の人も聞いてるし 
天上界からもこのお説教を聞いてるんですね

爾時仏告(にじぶつごう)そのとき長老舎利弗に告げたまわく
これより従是西方(じゅうぜさいほう)過十万億仏土(じゅうまんおくど)
の世界あり名付けて極楽という其土有仏(ごどうぶつ) 
号阿弥陀(ごうあみだ) そこに居られます仏様を阿弥陀という