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和尚さんの法話 「阿弥陀経」 1

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弟子は話をします

目連  それは結構だ わしもそう思う

目連  わしと同じことを言ってるが わしよりも少し完結に言ってる

目連  わしよりも上手く説いてる

目連  その向こうの師匠と言う人に会ってみたい

弟子  では、そのように手筈を取らせて戴きます
そして舎利仏と目連が始めて会うことになります
会うとたちまち意気投合し合います
そして二人は友達になるのです

しかしながら天下は広大だから 
我々よりも もっと立派な法を説く者が居るに違いないと私は思う

どちらか先にそういう人に出会ったならば
お互いに連絡を取り合って伝えましょうと約束をします
そして どちらかが先にお釈迦様に出会って紹介して
お釈迦様の弟子になるのです

そして弟子も一緒になってお釈迦様の弟子になる
このお釈迦様に出会う前に二人が村か町に祭りがあるというので
二人は祭りを見に行こうと言って出かけます

祭りを見て家に帰ってきて、丘があって
その丘に二人が腰をかけて座ります

そして舎利仏よ今日祭りを見に行って楽しかったかと聞きます

目連   いや~ 楽しくなかった

舎利仏  そうか僕も楽しくなかった

怒りも感じて無常を感じたと。淋しくなったと

二人は感じたことを話ます

君もそうか、僕もそうなんだと
この二人は同じことを感じあう仲でした
摩訶迦葉この迦葉という方は後に議長となって
お釈迦様の説かれたお経を全部集める経集(けつじゅう)と
いうのが行われるのですが

お釈迦様がお亡くなりになって一週間(初七日)かそこらで
経を集めるんだそうです

最初は聞いて覚えてるんですが
我々は覚えてても後に残しておかないと判らなくなるというので
文字にして残そうということになります

そこで経集して初七日からそれが始まるのです

そのときに1250人の中から500人を選びます
それが500羅漢です

その中に阿難が居ますが
阿難はお釈迦様の従兄弟で長く一緒に居ますので
お経を一番多く聞いてるんですね

舎利仏や目連は途中からお弟子になったけど
阿難は初めから一緒に居るからお釈迦様のお経を
全部聞いてるんですね

だから阿難をどうしてもこの経集の中に入れたいんだけど
阿羅漢にまだ成ってなかったんですね

それで仕方なく449人でもって
経集をはじめようということになった

阿難はそれが悔しくて残念で仕方が無いと

自分はいつもお釈迦様の側に居て法を聞いてあるのに
役にたつことが出来ないと

まことに残念だと悔やみます
そして一所懸命に修行をするのです
そして阿羅漢になるのです

そして経集をしている洞窟?だったか表に行って
私はもう阿羅漢になりましたから仲間に入れて下さい

迦葉は中から阿羅漢になったんなら戸をあけなくても
入って来れるでしょう入ってきなさいというと

阿難は禅定に入ってす~っと中に入ってきたんですね
霊魂になってす~っと中に入ることが出来ました。
このお釈迦様のお経だけを唱えるんじゃなくて
経と律と論これを三蔵といいますが
これを後になってインドの人も中国の言葉を覚えて中国語に翻訳します

その翻訳する人を三蔵法師といいます

この名前を聞くと玄奘三蔵を思いますが玄奘三蔵だけが三蔵じゃなくて
たくさん三蔵という人があるんだそうです

このお経は三蔵法師鳩摩羅什(くもらじゅう) 訳です
鳩摩羅什 という方が訳したお経で玄奘よりもずっと古いお方でして
お釈迦様が亡くなって800年くらいたって訳したお経です
この鳩摩羅什 という方にもいろんなお話があって
この方は凄い学者で修行家でインドの亀茲国(きじこく)という国に居たそうですが
とにかく昔は戦争ばかりですね
それで亀茲国が負けるんです

敵の国が戦利品をしてラジュウをよこせというのです
ラジュウは有名な偉いお坊さんと知ってるので

その羅什をわしの国によこせと勝った国の王が所望するのです
羅什は仕方なくその国に行くのですが
逃げたら困るのでその王の娘と無理に結婚させるのです

催眠剤を飲ませたりして部屋に二人閉じ込めてしまうのです
仕方なく夫婦になって子供が出来るのです
羅什さんには、だから子供がおるんですね。

そして、弟子たちがおって、大勢の弟子たちに、法話を聞かせるのですが
子供が遊びに来て、お父さんのひざの上に乗って遊びにくるものですから
そんなところをお弟子さんたちは、それを見て

お師匠さんがあんなだったらと、ちょっと乱れてくるんですね。

それを羅什さんは非常に嘆いて、自分が至らないということで
鉄鉢がありますねぇ托鉢の時に使う鉢。

その中に針をいっぱい盛って諸君に、供養をしたいものがある。

私は、前世の因縁によって私は子供ができてしまった 
しかしながら、これでいいのだとは決して思っていない。
私は針を飲む思いで毎日懺悔している。
だから、お前たちも、心が乱れるのであれば、私のように、針を飲みなさい。

その一言で、弟子たちは、心を打たれ、やはりお師匠様は偉い方だ。
と、改めて、認識をし勉強をし直すのです。

そういうことで、お経は阿難がいちばん多く聞いているので
阿難が中心に話しをして議長役は迦葉が勤めたそうです。

律は周利槃陀伽(多分この名前の人だったと思いますが、
後にも出てきますのでここではこの名前にしておきます)
が役目を果たしたのですが
この周利槃陀伽は身分の低い出の人だそうでして
そんな人をお釈迦様の教団の弟子にするのはいかんじゃないかと
お釈迦様の教団の値打ちが下がると言って皆が反対したそうです!

そこへお釈迦様が出てきてそうじゃないんだと
仏教というのは皆平等なんだと、皆を諭します
その周利槃陀伽が中心となって律を説いたわけです
論は摩訶迦葉が中心となって説いて
皆が納得するとそれでお経になっていったわけです

この迦葉という人は時々お釈迦様もそうですが
後光が差したそうです
それで金色迦葉というあだ名が付いたそうですよ

どうして迦葉はあんなふうに金色に光るのですか?
と、弟子がお釈迦様に聞くと
彼は前世で多くの仏様を作っている
その功徳で後光が差すんだというお話があるそうです
この迦葉はいずれ自分は宗教家になりたいと思っているので
親が結婚をすすめるのですが断ってしまうのですが

そんなことを言ってると家がつぶれてしまうではないかと言って
どうしてもと、すすめるわけです

それならばと、仕方なく絵描きさんを呼んできて
綺麗な美人の観音様のような顔を描くのです

それでこういう女性が居ったら結婚しますと言うことで

そしてまたどこも同じだと思いますが親ばかで
そんな人が居らんかと国中を探し回るのです
そうしてそっくり同じのそういう美人を見つけるのです!

そこでその見つけた人に実はこういうわけで
息子の嫁になって欲しいと頼み込むのです

そうして連れて帰ってくるのですが
迦葉が見ると、なるほど絵とそっくりで美人だと
これはもう嫌というわけにはいかんと、いうことで
結婚しますのですねぇ

結婚はするのですが 二人になったときに
実はあなたを嫁にしたけれど 
私は行く行くは宗教家になるともりなんだと