小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

永遠の春休み

INDEX|3ページ/4ページ|

次のページ前のページ
 


その時、さっきのおじさんが人ごみの中からニヤリと笑われた気がした。なぜなら実際に見えたからだ。だが、人がおじさんとかぶった時、消えてしまった。よく映画であるワンシーンのように。

「なんだったんだろ。あのおじさん」

私はポロっとつぶやく。と、竜樹が急に走り出した。

「あれ?竜樹。竜樹!ねぇ兄貴!!待って!走るのはやいって!待ってったら!」

だが竜樹は私の言うことを聞かず、置いていってしまった。するとあのおじさんが不意に目の前に現れた。しかもニヤけている。
私は多分ここで殺されると思い、目をつぶった。そして彼は私の肩をつかむ。何をすると思えば次の瞬間、私を親のように抱く。
すると後ろにお父さんとお母さんがいた。しかも竜樹までいる。
でもお母さんやお父さんはいつより違う気がした、なんていうか、雰囲気が違うというか、いつもは、まぁ優しいけど、今のお母さんやお父さんは優しすぎる?みたいな感じだ。
でも竜樹は顔が悲しそうに見える。だが、お父さんはにこやかに笑っている。お母さんも同じように笑っている。その時竜樹が彼を突き飛ばし、私の手を掴んで走り出した。

作品名:永遠の春休み 作家名:DG4