小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

本音のホンネ

INDEX|3ページ/10ページ|

次のページ前のページ
 

Episode.2整理は得意か?


公務員、事務、営業、土日祝、18時、履歴書、職務経歴書、面接、彼女、結婚、バイト、金、道場。
「今思いつくのはこれくらいか・・・」
俺は自分にしか聞こえないくらいの小さな声で独り言を呟きに書き出したそれぞれの単語を見つめる。
職場では良く優先順位を明確にしろと言われたが、人生を考える上での優先順位は仕事のそれをはるかに超えた重要度だ。
仕事を優先して家庭がおろそかになるという話は良くある話だが、そうならないようにも俺みたいに不器用な奴は特に良く考えるべきところだと思う。ただそれを追い求めるが故に周りが見えなくなる事もあるので力をいれすぎず、だがしっかりと考えなければならないなと思う。
(しかし・・・書き出したのは良いが、まだ上手くまとまらん。就職の事を考えるとモヤがかかるみたいに頭が働かないな。まあ嫌なんだろうな就職するのが)

ブーブーブーッ

そんな事を考えていると携帯のバイブが鳴り出した。着信だと気づくやすぐに電話をとる。

「もしもし・・俺だ。悪いな、いきなりメールして。・・・おお、もう近くにいるのか。
そうそう・・・そうだ。ルタマソーレだ。・・ああ、待ってる。じゃあ・・」

俺一人で考えていても上手くまとまらないときは、良く彼女に頼っている。彼女は俺の考えに否定的なときもあれば同意してくれるときもあり相談するには一番信頼している。
もうこの近くに来ているらしいので俺はその間に言いたい事をまとめておこうとノートにペンを走らせた。
作品名:本音のホンネ 作家名:長谷川徹