本音のホンネ
Episode.1
なんだろう・・・上手く語れないのはなぜだ?また人の目を気にしすぎているのだろう。
ここは本音を言わなければ始まらないのだから気にせず語れば良いんだ。
俺はそう自分に言い聞かせて氷が溶けて薄くなったカフェオレを飲んだ。
俺の名前は長谷川徹、24歳無職だ。大学卒業後、就職したが1年半働いたのち退職した。今は新しい職を探し職安と家とこのカフェを行き来している。
今俺が悩んでいるのは何がやりたいかについてだ。何をやりたいんだろう。何の職に就きたいんだろう。それを自問自答する日々が続いてとうとう2週間立ってしまった。
最初は仕事からの解放感が素晴らしく、うきうきしながら仕事探しと勉強をしていたのだが意外と早く時が過ぎた事に対し、まだ会社への面接の前に履歴書さえだせていない状況で焦りも少しずつ出ている。
勉強というのは公務員の勉強だ。そうだ、私はどこか就職するよりも公務員を目指す事を優先していたことを伝え忘れていた。
私が前に進めていないような状況に陥っているのは恐らく、心、頭、状況等の整理が出来ていないからだ!・・・と思う。面接や履歴書には「~だと思う」はNGワードだったなと思いながら俺自身の整理を行ってみようと思う。