本音のホンネ
プロローグ
「はあ・・・・」
ため息は今降る雨によるものでは無い。俺自身による罪深さに落胆しているからだ。
俺は自分が言いたい事を人に押しつけ楽をしようとしたのだ。
だが、それは出来なかった。なぜならそれを見ていた俺は明らかにそれに違和感を感じてしまったからだ。違う、女の子に求職中やニートなんて言葉を使わせたらダメだ。
俺が言いたい事は俺自身が言うべきだ・・・と。
コーヒーブレイクの昼下がり、ホットなブラックを一杯かと思いきや、今俺はアイスカフェオレをチューチュー飲んでいる。うん、美味しい。
いやもちろんコーヒー飲むよ?でもまあブラックは体に悪いそうだし苦いし飲まないけれどね。
そう・・こんなしがない俺でもに似合うのこのカフェ「ルタマソーレ」は俺の行きつけの憩いの場だ。ここなら俺は正直になれる。素直になれる。それが俺を幸せにする第一歩なのだ。