永遠の冬休み
そんな時間もあっという間にすぎ、気づけばもう夕方の5時になっていたが、冬なのでもう暗い。僕らはこれでもまだ小学生なので、親に帰ってくる時間が7時になっている。
最後に僕らが行った場所は、観覧車があるとこで、僕らは今観覧車に乗っている。
「今日は楽しかったー!そうでしょ?つーくん」
「そうだね、てゆうか久しぶりに栄と遊んだ気がする」
「だよねー、何年ぶりかな?今まではね、あたしん宅に来てテキトーに話とかするだけだけど、今回は・・・で、デートだもんね?」
「う、うん」
この会話で気づくだろうが、栄はもうあの女らしい栄ではなく、変わる前の本来の栄になっていた。
そしてしばらく沈黙が続く、だから僕から話しかけてみる。
「あのさ、今日のデート、どうだった?」
「あ、うん、楽しかったよ。久々につーくんとも遊べて」
栄は少し恥ずかしそうに言う。もちろん僕もはずかしい。
とそこで僕はとある聞く、それは栄の変わりに変わった性格についてだ。
「そういえば栄、夏休みの間から冬休みの間なにかあったの?」
「なにが?」
「だから、栄は前は男っぽいというか、強かったからさ。それが性格が変わるほどのことなんだからさ、栄の彼氏としてほっとけないよ」
「ん~実は、つーくんに好かれたかったからかな?あたし今はこんなんだけど、つーくんの好みの女の子聞いた時、ちょっと焦ったんだ」
僕はちょっとうつむく栄にこう言った。
「でも僕は昔から栄のことが好きだから」
すると栄は顔を上げ、驚いたことに若干涙目だった。だが僕は構わず進める。
「僕は栄のたまに見せる女の子らしいとことか、たまにしか見せない笑顔とか、僕は栄が常に笑う人になったらさぞかわいいだろうな、て思ってたんだよ」
栄は僕の話を聞き、涙をぬぐう。そして栄は元気を取り戻し、「もういいよ?」といった。
彼女は今の栄へと戻りにこやかにほほ笑んでる。そしてありがとうと言い、僕は彼女に唇を優しくキスされた。