永遠の夏休みその後
「做~、学校に遅れるよ~?起きなさ~い!」
この声はお母さんのだ、というとあの日が来たのか、と僕はいつものように空っぽのランドセルと背負い、玄関を開け、栄の家に歩いて行く。
だがその日は栄はいなかった。
そこに栄のお母さんがやってくる。
「あら、做君。なに?栄?残念ね~、栄ならついさっき学校に向かったわよ」
僕はそれを聞いて驚いた、なにせいつもなら栄は自由研究をやってるはずだからだ。なので僕はそれを聞いてすぐ家に帰った。
なぜなら今日はあの夏休みだと思って、支度してないからだ、だが運良く宿題と明日の用意だけは部屋に残ってるので、僕は急いで家に帰った。静かにドアを開け準備する。
この時僕は、今まで生きてきた中で、一番早く準備が終わった気がした。
「いってきまーーーす!!!」
母さんは多分気付いてないだろうけど、もう一度言ってみる。
僕はウサイン=ボルトのように走る!僕は今、風になっている。
たまにだが僕はこんなことを思ってしまい、我に返って恥ずくなるパターン。
だがそんなことを考える余裕はなかった。なぜなら
「月川君!なんで遅刻したの!でもこれから始業式だからあとでたっぷり説教してあげる!」
担任の先生が激怒してることしか思いつかないからだ。
実際、僕が学校着いた時すれ違った先生方に軽く怒られた。
で、本命の担任の先生は、僕の想像よりも激怒しました。