永遠の夏休みその後
僕は気がつけば、最後に学校に行ったのがわからないくらいの時間が経っていた。
しかもそのたびに栄の記憶がなくなるので、僕は毎度のように少し寂しい思いを、しなければならない。僕が寝転がって考え事をしていると
「どーしたのつーくん?」
栄が顔を近づけて考え事をしている僕に聞いてくる。
「んっ?い、いやなんでもない」
「ふ~ん、なんでもない・・・ね」
栄はまるで僕が嘘をついてるのが分かってるように言うが、幼馴染とは怖いものだ。その通りである、栄はこの半永久的に続く夏休みのことを知らない。
「そういえばつーくん宿題やらなくていいの?もうすぐ学校始まるよ?」
「ん?そうだね、でも別にやらなくてもいいんだよ」
栄はこの言葉にキレて、一発僕のお腹にチョップを下した。
「ほごぉ!」
「ん?今何て言った?ん?」
栄はこれでも代表委員なので、今みたいな発言をすると決まってキレるのだ。
僕は体を起こし、栄に永遠の夏休みのことを伝えた。
「えっとね栄、実を言うと僕たちは永遠の夏休み?とやらの都市伝説の中にいるの。だから僕たちは宿題をやらなくていいの、また夏休みが始まるしね」
「はい?つーくん暑過ぎて頭逝っちゃった?」
栄は自分が信じない者にはいつもこういうので、いい加減治してほしい癖である。
僕はいつものように大丈夫と言う、だが今回は本当に頭が逝ってると言われてもおかしくないことが起こった。