永遠の夏休みその後
―――放課後
始業式が終わり、そして今は僕は栄と一緒に歩いている。
この感覚は懐かしい、まるで大人になって久しぶりに母校を見に来た感じだ。
でも今考えるとあのなにもしなくていい、夏休みが恋しく思えてきた。栄とテキト―に話をし、栄とほかの友達と川に行き、野宿をして、楽しい時間を過ごし、夜になったら皆でぶっちゃけトークをし、そして8月の31になったら次は7月の17で、そんなことはもうないか。
僕はため息をひとつこぼし、栄の家に歩いて行く。
「ねぇつーくん?今話し聞いてた?」
「ん?ごめん栄、考え事してた」
僕は素直に謝り、今一度栄が何言ってたか聞く。すると栄はニッコリ笑い、気のせいか顔が赤くなってるような気がした。そしてモジモジしてるような?ま、まさか!こ――
「実はぁ、あたし、つーくんとぉ」
ここまでくればさすがに鈍い僕でもわかるよ!僕、すごくうれしい!
「分かった!付き合おう!」
「は?」
だが栄は僕と言ったことと、違うことを言おうとしたらしいが、栄の顔がさっきより真っ赤になっている、僕はもう吹っ切れて言い続ける。
「んっんー!も、もっかい言うぞ?」
だが僕が言おうとしたら、先生が追っかけてきた。
「月川~!なに逃げてんだよ~!!大人しく説教を受けろ~!!!」
僕と栄はまるで、鬼が追ってきたかのようにヒいた。
僕はホントは放課後遅刻した件について、説教される予定だったが、栄が大事な話があるからと言われて、そっちを優先したのだ。
「椎崎さん!月川を捕まえてください!」
「はい!」
僕は思わずえぇ~~~!!!と思ってしまったが、よくよく考えなくても栄は代表委員だから当たり前か。
とにかく僕は走って逃げたが、以外にも足の速い栄につかまり子1時間ほど説教を食らった。
そして・・・
――――冬休みの前日
「永遠の冬休み」に続く・・・