10番目の呪い
第三章「紙に宿りし仲間」
俺は姉の部屋のドアノブ握り、ゆっくりと回す。
姉の部屋は机と俺の写真とベッドがあるだけで漫画は一冊もない。
しかも机の上に書きかけの漫画が置いてあった。俺は手にとって見てみると、「イカサエル=アンデス」の文字と俺の右腕がタイヤに引き裂かれてる絵が書いてあった。
(ふむ、どうやらお前の姉は分かっていたらしいな)
「あぁ、でもなぜわかっていながら俺を置いて行ったんだ?普通なら連れてくかなんかするだろ?」
(いや、もしかしたら起こることは分かっていても、いつ起きるかが分かんないんじゃないか?それかお前のじゃなく、別の人が書いて置いて行った)
俺とイカさんはしばらく考えても分かるはずがないので、とりあえず姉の部屋を探りまわろうとした。だが俺が姉の引き出しを触ろうとした瞬間
[触るな]
と声がした。
俺は声の犯人が分からないからイカさんに聞いてみた。
そしたら
(紙の声だ。お前の姉のじゃなく、多分姉の紙に魂が宿ったんだろう)
とイカさんは俺と入れ替わる。
「おい!我はイカサエル=アンデス!そなたの力が必要だ!いるんだろ?仲間になってくれ!」