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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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ヘリテイジ・セイヴァ―ズ ノベルゲームシナリオVer.

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   俺は後ろにいる乙愛に声をかける。

【乙愛】「なんだ」
【光大】「俺が、お前の代わりにやってやるよ」

   俺は浮かんでいる火奄に剣を向ける。

【光大】「この剣で、おまえを倒し、乙愛と宮島を守って見せる!」

   ※フェードアウト(さっと暗くなる)

■空間の狭間(インタスティス) ボロボロの全景 青紫色の空間

   ※フェードイン(さっと表示)

   ※画面が上下に揺れる
   ※火奄の立ち絵を表示。咆哮

【火奄】「グウォォォォォォォ!」

   それが始まりの合図だった。
   火奄が俺に向かって、口から火炎放射を吐く。

   ※火奄の立ち絵表示しない

   ※炎を吐く音

   ゴオオオオオオ!!

【乙愛】「光大!」
【光大】「うおおっと!」
【光大】「さて、ここからどうする」

   このまま突撃するか、それとも周囲を回るか……。

【光大】「よし、このまま突撃だ!」

   ※すぐにCGが切り替わる

■空間の狭間(インタスティス) 火奄に突撃する光大 青紫色の空間

   ※このシーンはCGで表現するため、立ち絵を表示しない

【火奄】「グウオオオオオオ!」

   ※火炎弾が落下する音

   雨のように火炎弾が落ちる中を、走っていく。

【光大】「うおおおおおおっ!!」

   火炎弾の起動を読み、火奄との間合いを詰める。

【火奄】「グワアアアアアア!」

   ※すぐにCGが切り替わる

■空間の狭間(インタスティス) 四発の火炎弾、光大を襲う 青紫色の空間

   ※このシーンはCGで表現するため、立ち絵を表示しない

   火奄は飛び上がり、空中に浮かぶ火炎弾四発を一斉に落とす。
   四発の火炎弾はそれぞれ軌道は違うが、全て俺に向かっている。
   逃げ道を作らせないつもりだ。

【光大】「くっ!」

   このままではやられる。剣でガードを――。

【光大】「ん?」

   ※すぐにCGが切り替わる

■空間の狭間(インタスティス) 光出す剣 青紫色の空間

   突然、剣が光りを放つ。
   何かの合図なのだろうか。

【光大】「試してみる価値は、ありそうだな」

   よし。
   俺は剣を構え、四発の火炎弾に迎え撃つ。

【光大】「はああああああっ!!」

   ※すぐにCGが切り替わる

■空間の狭間(インタスティス) 白い刃の衝撃波、出現 青紫色の空間

   ※このシーンはCGで表現するため、立ち絵を表示しない
   ※衝撃波が飛ぶ音

【光大】「!」

   剣を勢いよく横払いした瞬間、振った圧力から生まれた、白い刃の形をした大きな衝撃波となり、火炎弾に向かって飛んでいく!

   ※すぐにCGが切り替わる

■空間の狭間(インタスティス) 白い刃の衝撃波、火炎弾を砕く 青紫色の空間

   ※このシーンはCGで表現するため、立ち絵を表示しない
   ※画面が上下に揺れる
   ※爆発する音

   ドカ―――――――――ン!

   衝撃波は四発火炎弾を一斉に破壊した。
   火炎弾は火の粉となって弱々しく落ちていく。

【光大】「マジかよ……」

   俺は光る剣を見つめる。
   まさか自分が、ゲームや漫画にでてくるような技を使えるなんて。
   でも、これなら。

【火奄】「グウオオオオオオ!」
【光大】「……!」

   ※すぐにCGが切り替わる

■空間の狭間(インタスティス) 光大を狙う、たくさんの火炎弾 青紫色の空間

   ※このシーンはCGで表現するため、立ち絵を表示しない

   第二派の火炎弾が、俺を狙ってくる。

【光大】「隙をあたえないってか!」

   俺は剣を構える。
   さっきと同じ要領で、また飛ばせるはずだ!

【光大】「くらえぇぇぇっ!」

   思い切り剣を横に払い、再び衝撃波を飛ばす。

   ※衝撃波の音同時にすぐにCGが切り替わる。

■空間の狭間(インタスティス) 白い刃の衝撃波、火炎弾を砕く 青紫色の空間

   ※このシーンはCGで表現するため、立ち絵を表示しない
   ※画面が上下に揺れる
   ※爆発する音

   衝撃波により、火炎弾は再び爆散する。

【光大】「よし! このまま」

   ※すぐにCGが切り替わる。

■空間の狭間(インタスティス) 光大、連続白い刃の衝撃波を火奄に放ち続ける 青紫色の空間

   ※このシーンはCGで表現するため、立ち絵を表示しない

【光大】「いっけえええええ、光牙(こうが)――――――っ!!」

   ※衝撃波を何度も飛ばす音

   隙を与えないように、俺はひたすら火奄に向かって衝撃波を放ち続けた。

   ※衝撃波がぶつかる音

【火奄】「ギャアアアアアアッ!!」

   断末魔の叫びが空間全体に響き渡る。ひとつひとつの刃が致命傷を与える。

【火奄】「グ……ガ……ガ、ガ……」

   ※フェードアウト

■画面が暗くなる

   多くの衝撃波を受けた火奄は、飛ぶ力を失い、

   ※画面が上限に揺れる。

   ズド――――――ン!!

   ※フェードイン(すぐに次のCGを表示)

■空間の狭間(インタスティス) 落下する火奄 青紫色の空間

   ※このシーンはCGで表現するため、立ち絵を表示しない

【火奄】「グウウウウ……」
【光大】「はあ……はあ……」

   火奄は弱った声で俺を見つめる。
   ズタズタにされ、包んでいる炎のオーラが消えかけている。

【光大】「やった……か」
【火奄】「グウウウウ……」

   よし、これでトドメをさせば……。

【乙愛】「光大! まだ終わってないぞ!」
【光大】「え?」

   ※フェードアウト

■画面が暗い

   ※立ち絵を表示しない

【火奄】「グウオオオオオオオオオッ!!」
【光大】「うわあああっ!」

   ※フェードイン(次のCGに切り替わる)

■空間の狭間(インタスティス) 突進する火奄 青紫色の空間

   ※このシーンはCGで表現するため、立ち絵を表示しない
   ※突進する音

   最後の力を振り絞るかのように、俺に向かって縦横無尽に突進してくる。
   さては俺を飲み込もうとする気か!?

【火奄】「グウオオオオオオ!!」
【光大】「うおおっと! あぶねぇー」

   もう少しで龍の胃袋に入るところだった。
   なんという速さなんだよ。
   避けるだけで精一杯だ。あいつが倒れるまで待つしかないのか。
   それだと、俺が不利だ。

【乙愛】「光大! 頭に乗れぇー!」

   乙愛のアドバイスが聞こえる。

【光大】「ああ。俺もそれを考えてた……けど!」
【火奄】「グオオオオオオ!!」

   横っ飛びで躱して、

【光大】「速すぎて、無理だよ! うおっと!!」

   いかん、このままだと胃の中に入るのも時間の問題だ。
   ゲームや小説みたいに、一瞬で移動できれば……!
   そんな、奇跡が起きれば。

【光大】(じいちゃん……)

   頼む。俺のリストバンド。俺を、火奄の頭の上に乗せてくれ!