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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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ヘリテイジ・セイヴァ―ズ ノベルゲームシナリオVer.

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   コートの持ち主が北の神社に……? どういうことだ?
   カエを助けてくれた人がこの先にいるのか?
   それにこのコートどこかで……。

【光大】「!」

   ※画面が一瞬白くなる(さっと次のCGに切り替わる)

■乙愛の立ち絵

   ※乙愛の立ち絵を表示

   ※数秒ウェイト

   ※画面が一瞬白くなる(さっと次のCGに切り替わる)

■宮島 杉の浦地区 炎につつまれている団地 夏 夜

   あいつしかいない。
   ということはこの先に何が……。

   ※葦貴の立ち絵を表示。驚く

【葦貴】「コウ!」
【光大】「どうした」

   ※葦貴、驚く

【葦貴】「右腕! 右腕!!」
【光大】「右腕がどうした……」

   ※横ワイプ(さっと暗くなる)

■宮島 杉の浦地区 光るコート、光るリストバンド 夏 夜

   ※このシーンはCGで表現するため、立ち絵を表示しない
   ※横ワイプ(さっと表示)
   ※粒子を取り込む音

【光大】「な、なんだぁ!?」

   光るコートから溢れる粒子が、俺のリストバンドにある白い球体のようなものにすいこまれていく。
   そして、

   ※光る音

   ピカ―――――――――ッ!

   ※画面が白くなる(すぐに次のCGに切り替わる)

■宮島 北を指し示す光線 夏 夜

   ※このシーンはCGで表現するため、立ち絵を表示しない

【光大】「うわっ!」
【葦貴】「わあっ!」

   白い球体から、白い光線が山奥の方向へと指している。
   なんだ……昔よく見たアニメ映画のように、天空の城へでも行くのか、俺?
   なんて思っている場合じゃない。これはおそらく、乙愛のいる場所を……。

【葦貴】「なにかを指しているの?」
【光大】「おそらくな。よっしー、この先にあるのってやっぱり」
【葦貴】「うん。多分、火の神様が祀られている『紅安神社(こうあんじんじゃ)』じゃないかな」

   ということは、そこへ行けば乙愛とこの主犯者が分かるってことか。

   ※横ワイプ(さっと暗くなる)

■宮島 杉の浦地区 炎につつまれている団地 夏 夜

   ※横ワイプ(さっと表示する)

【光大】「よっしー、カエのこと頼めるか」

   ※葦貴の立ち絵を表示。心配

【葦貴】「う、うん、いいけど……コウ、まさか」
【光大】「おまえはカエを連れてここから逃げろ」

   俺は抱えているカエをよっしーに渡す。

   ※葦貴、慌てる

【葦貴】「ちょっと、コウ!」
【光大】「すぐに帰ってくる!」

   ※葦貴、慌てる

【葦貴】「コウ!」

   ※葦貴の立ち絵を表示しない
   ※走り去る音

   俺は光の指し示す方角に向かって走っていった。

   ※フェードアウト

■宮島 紅安神社の階段 夏 夜

   ※フェードイン

【光大】「やっぱり」

   思った通りだった。
   球体から放たれた光線は、ここ――紅安神社を指していた。
   宮島に伝わる火の神様を祀られていると言われており、『未来技術推進計画』以前は、隠れた観光スポットでもあった。

【光大】「めんどくさいけど、行くしかないか」

   天まで届きそうな、古びた石造りの長い階段にため息を漏らしつつ、駆け上がっていく。

   ※フェードアウト

■宮島 紅安神社 境内 夏 夜

   ※フェードイン

【光大】「ハア……ハア……、やっとついた」

   身体中が汗でベトベトだ。
   ほんと、昔の人はどんだけ足腰がいいんだよ、とつくづく思う。
   でもなんとか着くものだから、文句は言えないな。
   しかし妙だ。
   なんでこの小さい神社だけ、炎に包まれていないんだ?
   それに光がここを指しているのに、なぜ壊されたりしていないんだ?
   人気のない、何かがでそうな、ものものしい雰囲気ではあるは間違いないけど。

【光大】「とにかく、境内を調べてみるか」

   光線は神社の中を指している。小さいのに、何かあるのか?
   すると、

   ※すぐにCGが切り替わる

■空間の狭間(インタスティス) 全景 青紫色の空間

   ※異次元空間に移動する音

【光大】「え!?」

   なんだここは……。
   いきなり景色が急変しやがった。さっきまで神社にいたはずなのに……。
   謎の青紫色に染まった空間。石畳みの道が青紫色のタイルへ変わっている。

【光大】「!」

   右腕のつけているリストバンドから光が消えている。
   ということは、ここに……。

   ※立ち絵を表示しない

【???(乙愛)】「避けろ、光大!」
【光大】「へ?」

   ※CGが上に移動する

   声につられて俺は、見上げる。

   ※すぐにCGが切り替わる

■空間の狭間(インタスティス) 光大に向かって飛んでくる火の弾 青紫色の空間

   ※火炎弾が飛んでくる音

   俺に向かって、隕石のような形をした火炎弾が三発飛んでくる!

【光大】「うおおおおおっ?!」

   ※火炎弾が着弾する音

   俺は横っと飛びをして、なんとか避ける。

   ※横ワイプ(さっと暗くなる)

■空間の狭間(インタスティス) 全景 青紫色の空間

   ※このシーン以降、この章が終わるまでコートを着ていない乙愛の立ち絵とCGを表示すること

   ※横ワイプ(さっと表示)
   ※乙姫の立ち絵を表示。真剣

【乙愛】「大丈夫か、コータ」
【光大】「ああ、なんとか」

   横っ飛びした先にいたのは乙愛だった。
   ん? 羽織っていたコートを着ていない。

【光大】「おまえ、コートは?」

   ※乙愛、真剣

【乙愛】「炎で逃げ道を失っていた少女に被せた」
【光大】「ということは……」

   ※乙愛、叫ぶ

【乙愛】「来るぞ!」

   ※乙愛の立ち絵を表示しない
   ※火炎弾が落下する音

   無駄話をするなと警告しているかの如く、火炎弾が俺たちに襲ってくる。

【光大】「わああっ!」

   ※火炎弾が着弾する音

   なんとか火炎弾を避ける。

【光大】「……ていうか、ここは一体何なんだよ! いくらなんでも、ファンタジー過ぎるだろ!」

   ※乙愛の立ち絵を表示する。叫ぶ

【乙愛】「私だってびっくりしてるぞ! なんでおまえがこの空間に入れるんだ!?」
【光大】「え?」

   ※乙愛、真剣
   ※乙愛の会話中に時空管理時計(タイムシフト)を表示する

【乙愛】「この空間――狭間の空間(インタスティス)はな、私の持っている時計、時空管理時計(タイムシフト)で創られた、時と時をつなぐ狭間の世界なんだ」
【光大】「それがどういうことだよ?」

   ※乙愛、真剣

【乙愛】「つまりだな。この空間に入ることができるのは、ここにいるポルターガイストと……」
【光大】「やっぱりポルターガイストだったんだな」

   ※乙愛、真剣

【乙愛】「話は最後まで聞け。……ポルターガイストと私たち未来人がつけているこのリストバンド――異霊目視(インスペクト)を持っている者だけだ」