ヘリテイジ・セイヴァ―ズ ノベルゲームシナリオVer.
※「あんたの名前は?」の場合※
【光大】「じゃあ、あんたの名前は?」
※謎の女性(乙愛)の立ち絵を表示。考え込む
【謎の女性】「うーん……」
※謎の女性(乙愛)、微笑む
【謎の女性】「……だったらその前に、名前を教えてくれないか?」
【光大】「へ? 俺から?」
※謎の女性(乙愛)、考え込む
【謎の女性】「そう言っているが?」
え?
世間では、人に名前を尋ねるときは、まず自分からじゃなかったか?
まあ、いいけど。
【光大】「分かったよ」
とりあえず年上っぽいし、ここは素直に言うことを訊かないとな。
【光大】「菅原光大、だ」
※謎の女性(乙愛)、考え込む
【謎の女性】「ほう、菅原か。ん? ということは……」
【光大】「ああ。厳島神社内の天神社に祀られている、菅原道真の遠い親戚にあたるよ。
【光大】「亡くなったじいちゃんが言っていたから、そうだと思う」
俺のじいちゃん――菅原善成は、ひいおじいちゃんに当たる、じいちゃんの父さんから、そういう話を何度も訊かされたって言ってた。
それに、道真の古い文献や資料もウチに残っているから、そうだと思う。
※謎の女性(乙愛)、嬉しい
【謎の女性】「そうか。いやあ、世間狭しとはまさにこのことだな。私も宮島の古い偉人の子孫なのでな。親近感が湧いたよ」
【光大】「そりゃあどうも……」
※謎の女性(乙愛)、通常
【謎の女性】「では改めて。私の名前は佐伯乙愛。乙という字に愛で、おとめ、だ」
※謎の女性が【乙愛】に変わる
※乙愛、考え込む
【乙愛】「なぜか知らんが、当て字を使った名前が主流になっているからな」
※乙愛、微笑む
【乙愛】「でも、家族がつけてくれた名前だ。私は気に入っているよ」
【光大】「そっか」
――なんだ、刺のあるような男っぽい喋りかたの割には、可愛らしい名前じゃないか。
響子とか深雪とかエリカとか、いかにも『お嬢様』と呼びそうな名前とこの口調、おまけに戦う? こともできる。
ミックスすれば貴族と庶民の差だ。まず喋れないだろうな。
――うん、これなら大丈夫だ。
【乙愛】「よろしくな、コータ」
【光大】「ああ。よろしく、乙愛」
※先に「どこから来たんだ?」を選んだ場合、「3サイズは?」の選択の有無にかかわらず、フェードアウトして共通ルートへと進む。
※「どこから来たんだ?」を選んでない場合、乙愛の立ち絵が消え、「どこから来たんだ?」と「3サイズは?」の選択肢を表示する。
※先に「3サイズは?」の選択肢を選んだ場合、乙愛の立ち絵が消え、「どこから来たんだ?」という選択肢のみ表示する。
作品名:ヘリテイジ・セイヴァ―ズ ノベルゲームシナリオVer. 作家名:永山あゆむ