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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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ヘリテイジ・セイヴァ―ズ ノベルゲームシナリオVer.

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第二章:現在と未来



■章タイトル

   ※(第一章の続きから)フェードイン

   ※章タイトルを表示する

   ※フェードアウト

■宮島 光大の家、全景 夏 夕方

   ※フェードイン

   宮島水族館跡の先。
   夕日で真っ赤に染まる、自然の残った静かな場所。
   そこにある今の時代から取り残されたみたいな、二階建ての質素な木の家。
   ここが俺の家だ。

   ※横ワイプ(さっと暗くなる)

■宮島 光大の家 居間 夕方

   ※横ワイプ(さっと表示する)

   ※ご飯を食べている音
   ※謎の女性(乙愛)の立ち絵を表示。嬉しい

【謎の女性(乙愛)】「あむあむあむあむ……」
【光大】「……」
【光大】(犬、だな……)

   ※謎の女性(乙愛)の立ち絵を表示しない

   相当、腹が減っていたのか、俺の料理を女性はものすごい勢いで食べていく。
   お上品な姿が台無しだと思うのは、気のせいだろうか。
   まあ、それはともかく、こうして彼女と向かい合って食べているのだ。
   俺が体験したことは、本当にあったことなんだな……まだ信じられないけど。
   と、そんなことを思っているうちに。

   ※謎の女性(乙愛)を表示。嬉しい

【謎の女性】「ごちそうさまでした」
【光大】「早っ!」

   十分足らずで完食しやがった。

   ※謎の女性(乙愛)、微笑む

【謎の女性】「おいしかったぞ。料理作るの、上手いんだな」
【光大】「それほどでもないさ」

   そう言い、俺は味噌汁を啜る。
   今日は普通にごはんと味噌汁と、宮島で取れたてのを使った牡蠣フライという、質素で和風な料理だ。
   もう子供じゃないし、これくらいは出来て当然だ。

   ※謎の女性(乙愛)、嬉しい

【謎の女性】「そんなことはない。味噌の香りが香ばしく、フライも衣がサクサクして、ふんわりとしたご飯とマッチしていたぞ。やっぱり、レトルトではなく、人が作ったものが一番だな。久しぶりに家庭の味を楽しめたよ」
【光大】「そ、そうか」

   そんな風に褒められたことがないので、なんか照れる。というか、あの速さでよくそこまでの感想が言えるなと、引っかかるところがあるが。

   ※謎の女性(乙愛)、考え込む

【謎の女性】「食器はどこに持っていけばいいのだ?」
【光大】「ああ、俺が片づけるよ」

   ※謎の女性(乙愛)の立ち絵を表示しない

   ちょうど食べ終えたところで、彼女に用意した食器といっしょにして、シンクの中へと入れる。

   ※水が流れる音

   手際よく、大きい皿から順に洗っていき、水切りカゴへと入れていく。

   ※蛇口をひねって水を止める音

【光大】「これでよし、と」

   さてと……。
   片づけも一通り終わったところで、これからどうすべきだろうか。
   彼女は一体、何者で、どこから来たんだ?
   訊きたいことがいっぱいあるのだが……いいのだろうか?

【光大】「あ、あのさ……」

   ※謎の女性(乙愛)の立ち絵を表示。通常

【謎の女性】「……いいぞ」
【光大】「え?」

   ※謎の女性(乙愛)、通常

【謎の女性】「訊きたいのだろう? 私のこと」
【光大】「う、うん。いいのか?」

   ※謎の女性(乙愛)、通常

【謎の女性】「ああ。別に隠す理由なんてないからな。むしろ、説明した方がいいと思ってるよ」
【光大】「そ、そうか……じゃあ……」

   うーん、何から訊こうか……。

   ※謎の女性(乙愛)の立ち絵を表示しない

   ※ここで選択肢、「あんたの名前は?」、「どこから来たんだ?」、「3サイズは」がでてくる。