ヘリテイジ・セイヴァ―ズ ノベルゲームシナリオVer.
■宮島 宮島水族館跡 バスターウェポン、ボウガン出現 夏 昼 背景が青紫色
※このシーンはＣＧで表現するため、立ち絵を表示しない
※フェードイン（さっと表示）
※球体から武器が出る音
【光大】「うわっ！？」
球体から、キラキラと武器が具現化する。
ボウガンだ。
え？ この中に入っていたのか？
とにかく、女性はそれを手にし、モンスターに向ける。
※すぐにＣＧが切り替わる
■宮島 宮島水族館跡 カマイタチ、突進 夏 昼 背景が青紫色
※このシーンはＣＧで表現するため、立ち絵を表示しない
【カマイタチ】「キーッ！！」
※突撃する音
モンスターが風を纏いながら、勢いよく突進してきた。
【光大】「ど、どーすんだよ！？」
バトル漫画っぽい展開に、俺は慌てふためく。
【謎の女性】「こうするんだ」
※フェードアウト（さっと暗くなる）
■宮島 宮島水族館跡 謎の女性（乙愛）、ボウガン発射 夏 昼 背景が青紫色
※このシーンはＣＧで表現するため、立ち絵を表示しない
※フェードイン（さっと表示）
※武器を構える音
女性は突進するモンスターに照準を合わせる。
【謎の女性】「くらえ！」
※矢が放たれる音
ヒュン！
白い光をまとった矢が勢いよく発射する。
※フェードアウト
■画面が暗い
※フェードイン（さっと表示）
※矢が当たる音
ドスッ！
見事、頭に命中！
※フェードイン（さっと次のＣＧに切り替わる）
■宮島 宮島水族館跡 カマイタチ、矢が当たって倒れる 夏 昼 背景が青紫色
※このシーンはＣＧで表現するため、立ち絵を表示しない
【カマイタチ】「キュウゥゥゥ……」
モンスターは目を回し、その場で仰向けに倒れる。
そして――。
※クロスフェード
■宮島 宮島水族館跡 カマイタチ、粒子化して弾ける 夏 昼 背景が青紫色
※このシーンはＣＧで表現するため、立ち絵を表示しない
※弾ける音
※画面が上下に揺れる
ボンッ！
モンスターは、紫の粒子となって弾けた。
※フェードアウト
■宮島 宮島水族館跡 夏 昼
※フェードイン
※青く光っていた景色が元に戻る音
青く光っていた景色も元に戻る。
※謎の女性（乙愛）の立ち絵を表示。微笑む
【謎の女性】「まあ、こんなところか」
※謎の女性（乙愛）の立ち絵を表示しない
女性は胸を撫で下ろし、前髪をパサッと払う。
その仕草に一瞬、ドキッとするが、今はいい。それよりもこれが言いたい。
※文字大きく
※画面が左右に揺れる
こ、この状況は一体何なんだぁ！？
※文字、元のサイズに戻る
俺は、二次元の世界にいたのか？
リアルでゲームのような体験をするなんて……信じられない。
こいつは一体、どこから来たんだよ。
教えてほしいことがいっぱいある。
※謎の女性（乙愛）の立ち絵を表示。真剣
【謎の女性】「さて、これからどうするかな」
【光大】「お、おい！」
※謎の女性（乙愛）の立ち絵を表示しない
こんな体験をして説明なしって。
俺には知る権利があるんだよ！
俺はすぐに倒れている自転車を起こし、摩訶不思議女を追いかける。
そのとき――。
※腹の音
グウゥ〜〜〜〜〜〜ッ。
な、なんだ。
どこから、こんな音が。
※謎の女性（乙愛）の立ち絵を表示。青ざめる
【謎の女性】「うっ……」
※謎の女性（乙愛）の立ち絵を表示しない。
※画面が上下に揺れる
バタッ！
――あ、倒れた。
【光大】「……って、ええええええ―――――――っ！？」
腹が鳴って倒れるヤツがいまどきいるかよ！
※フェードアウト（さっと表示）
■宮島 宮島水族館跡 謎の女性（乙愛）、お腹が減って目を回す 夏 昼
※このシーンはＣＧで表現するため、立ち絵を表示しない
※フェードイン（さっと表示）
【光大】「おい！ 大丈夫か！？」
【謎の女性】「た、食べ物を……」
…………。
……。
【光大】「ああっ、もうっ！」
ちくしょう。
めんどくさいけど、こんな路上で倒れたら、ほっとけられないじゃないか！
【光大】「……ハァ……」
今日はなんて運の悪い日なんだよ。
とにかく、なんとかして家に連れて行こう……。
※フェードアウト
※数秒ウェイト
〈第一章：ありえない出会い……終わり〉
作品名：ヘリテイジ・セイヴァ―ズ ノベルゲームシナリオVer. 作家名：永山あゆむ