小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

アインシュタイン・ハイツ 302号室 藤井祐一

INDEX|67ページ/83ページ|

次のページ前のページ
 

「……僕で構わなければ、それは構いませんが。奥さんのご意見は聞かなくてもいいんですか?」
「……アレは、ああいう性格でね。私に任せるつもりだろう」
 何処か、諦念を抱えたように、健一がため息をついた。
 それから一旦目を伏せ、改めて目を開いてあずさの方を見る。
「それでいいね、あずさ」
「……はい、お父さん」
 あずさは父親と同じように一旦目を伏せて、答えると同時に小さく頷いた。