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リンドウノミチヤ
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novelistID. 46892
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KYRIE Ⅲ  ~儚く美しい聖なる時代~

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 幾重にも別れた地下通路の暗闇を潜り抜け、狭い階段を数歩上がると天井の扉に突き当たった。そこが古城の隠し部屋の入り口だった。振り返るとドラジェンの姿は消えていた。統也は周りを見渡しつつ城内に足を踏み入れた。誘拐犯達の気配はなく、両側を窓の無い壁に挟まれた狭い廊下の奥には暗い階段があった。統也は駆け上がった。

 細い階段は何十段も続き永遠に終わらないかの様に先が見えなかった。そして彼はいきなり闇から外の世界に放り出された。