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黒い蝶「女蝶」

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「し、死ぬ!ゴメン!お、俺が悪かった!だから離して!」
やっと謝ったか。と思い太聖の首を離す。とそこに優奈が
「もー。今から面白い話しようとしたのに、太聖君が邪魔するから~!」
ぷんぷんと怒る優奈は2次元だったら萌えがあるのになー。って違ぇよ俺、空気読め。
「それより二人とも、いいの?もう下校時刻過ぎてるよ?」と太聖。
「もうそんな時間なんだー」と優奈。
「じゃ帰るかー」と俺。
俺らはバックを持ち、三人で廊下を歩いて行く。すると太聖が、
「あれ?こんなにここの廊下長かったっけ?」
 おいおい、何言ってんの?俺はその時は優奈が一瞬ニヤっとした顔に見えた、が気のせいだった。
「あー!その話して思い出したー!そう言えばねその黒い蝶てのはね、普段は人の姿でもっとも親しい友達を殺してその人に近づくんだってー。で、決まって女の学生の人を殺して体を奪うから別名「女蝶(じょちょう)」とも言うんだってー。でね殺すときはね、まとめて幻に入れてから殺すんだってー。」
「じゃぁなに?俺らがもうその女蝶の幻の中にいるって言いたいのか?」
「えーだって太聖君がそんなこと言うからー。」
おい!そこ!「えっ?俺?」みたいな顔すんな!お前のせいだよ!はぁ。俺、実はそういうのダメなんだよねぇ。あっ、二人には言ってねぇよ?俺の弱味を握られたら強気で行けねぇじゃん?
「いやいや、マジでこんな長くないって。優奈も樂もそう思うでしょ?」
 まぁ確かに長く感じるけど、あくまで感じただけだから。でも優奈が、
「確かにー、フツ―だったらもう階段の所にいると思うけど・・・もしかして「女蝶」の幻の中なのかもね。」
 と言ってるので長いという事にしとこうかな。それともこれ夢なのか?夢だったら早く目覚めてくれ、マジで。
「まぁ簡潔にいうけど・・俺らここに閉じ込められたって事、だな」
「そんなことない!」
俺は思わずそう叫んでしまった。それに対して優奈と太聖は、「まじか・・・」「が、樂君?」とハトに豆鉄砲を食らった顔をしていた。
「あ、い、いやほ、ほら教室から帰れるかもしんないじゃん?だから叫んだんだよ?怖いとかじゃないから、まじでまじで!」
あたふたと説明、もとい誤魔化しているが「怖いんだ」とにやにやしてきたり「ぷぷっ、「樂の意外な一面wwwなうwwww」っと勝手にスレし立ててる奴がいるから説得するのにめっちゃ時間がかかった。
作品名:黒い蝶「女蝶」 作家名:DG4