小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
葉山 篤人
葉山 篤人
novelistID. 47616
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

(仮タイトル)

INDEX|5ページ/12ページ|

次のページ前のページ
 

「なんだよ、これ」
それが僕が山頂についてまず発した言葉だった。
僕の眼に映ったのは20~30ほどの数のお墓、それはあると分かっていたので問題ない。
問題なのはその20~30あるお墓がすべて無残な姿になっていたことだ。
程度の差はあれ、どれも刃物で切られたような状態になっている。
どう見ても長い年月風雨にさらされて風化したとかそんな感じではない。
「いたずらにしては悪質すぎるだろ・・・だいたいどうやったら墓石が切れるんだよ、普通の刃物じゃはこぼれして終わりだろ?」
近くにある墓石をよく見てみると切り口はかなりきれいで少しずつ削ったとかそんな感じではない。
他のところにも目をやってみると切られているのが墓石だけではないことに気がつく。
周りに生い茂っている木々も墓石と同じような感じに刃物で切り付けられたような跡がある。
ただ木の方は墓石ほど悲惨なことにはなっておらず、細い木は切り倒されてしまっているものはあるもののほとんどは軽く切りつけられた程度とかそんな感じだ。
荒らされているのが墓石のあるところを中心に半径10メートルないくらいの範囲なので墓石を切っている拍子に木の方にも被害が出たとかいったところだろうか?
そんな風に探偵気分でいろいろ現場を分析したりしてみたのだがほどほどでやめた。
機やな予感しかしない、というか普通に怖い。
彼女の言っていたことも含めこの場、この状況の事が気にはなっていたがここは見なかった事にして立ち去るのが賢い判断だ。
山を降りようと思い来た道の方へと向き直る。

「これは君の仕業かい」
作品名:(仮タイトル) 作家名:葉山 篤人