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葉山 篤人
葉山 篤人
novelistID. 47616
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(仮タイトル)

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僕は自転車通学なので校舎から出てまっすぐ駐輪場に向かって自分の自転車を探す。
もう慣れたからいいんだけどなんで朝置いたところと違うところに自転車置かれてるんだろうね?
いろんな人が好き勝って置いてくからスペース作るために動かしてるんだろうけどもう少しなんとかならんものだろうか。
運よくすぐに自分の自転車を見つけることができたので鍵を外してそのまま自転車を押して学校を後にする。
自転車に乗らずに押して歩いているのは別にサドルが無くなっていたとかタイヤがパンクしていたとかではない。
学校帰りはまっすぐ家に帰らずのんびり歩きながら寄り道するのが高校に入学してからずっと続けているマイブームのようなものだ。
しかし寄り道とはいってもゲーセンに行ったり本屋に立ち読みしに行ったり友達の家に遊びに行ったりしているわけではない、この街は田舎なのでそういったところに行こうと思うと電車に乗っての移動になってしまうのだ(因みに友達のいないぼくには3つめの選択肢はもともとない)
ただその辺をぶらぶら歩くだけの寄り道、それが楽しいかと聞かれると意外に楽しいと答えることができる自分に驚きだ。
とはいえ高校入学以来放課後は毎日歩いたおかげで普通の道は少し新鮮味に欠けてきたところなので今日は学校から少し離れたところにある山へと足を運んでいる。
山の近くに公園があったのでそこに自転車を置いていきいざ山道へ、綺麗に整備されているわけではないけれど普段から人が出入りしているのだろう、道になっている部分には草花はほとんど生えておらず普通のスニーカーに学生服姿でも問題なく登って行ける。
少し登ると木々が生い茂っていてまだ陽は出ているというのに少しうす暗く不気味さを感じる。
頂上付近にはお墓があると聞いたことがあるけどこんな暗い場所に骨を埋められても嬉しくないんじゃないか?
なんてことを考えていると道の向こうから山を下りてくる人影が見えた
作品名:(仮タイトル) 作家名:葉山 篤人