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葉山 篤人
葉山 篤人
novelistID. 47616
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(仮タイトル)

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朝のHRまでの時間を使って東雲さんに頼まれたことをどう実行するかを考える。
一月さんと会話をしないことにはどうしようもないのだがまず問題はファーストコンタクトをどうするかだ。
昨日は一月さんの方から話かけてきたから会話をしたが学校内で彼女の方から僕に声をかけてくることは無いと言っていい。
となると僕の方から話しかけていくしかない、ないのだが入学してからクラスメイトと会話をしたことない僕が女の子に話しかけるというのは周りの目がどうしても気になってしまう。
僕みたいな普段喋らないやつが急に一月さんに話しかけたりしているのを見たら周りはきっと面白おかしくその理由を想像するだろう。高校生とかそういう恋話とか好きだしね。
僕としては周りにどう思われようが気にならないのだが彼女もそうとは限らない。
きっと周りの友達なんかに囃したてられるのだろう。もしかしたら変な噂が広がってしまう可能性もある。それは彼女にとって気分のいいものであるはずがない。
それに、もし昨日の件に彼女が関わっているとしたら人前で深い話をするわけにもいかない。
「やっぱり彼女が一人の時に声をかけるのが一番か」
女の子が一人でいるタイミングというのはそうそうないとは思うが彼女のためを考えるとそうするべきだろう。決して僕が周りの目が気になるからというわけではない。ほ、本当ですよ?
第一方針は決まったので次にどういう風に話を広げていくかを考える。
いくつかパターンを想像したところで担任の教師が教室に入ってきた。僕が登校してきたときには3分の1程度しかいなかったクラスメイトもいつの間にか全員来ていたようだ。当然一月さんの姿もある。
今日は特に連絡事項などもなかったようで担任教師は出欠確認だけ済ませて朝のHRをあっさり終わらせていた。
1限目までの少しの時間クラスの皆はお喋りしたり、宿題を写させてもらったり、早弁したりと各々自由に過ごしている。一月さんもその例に漏れず近くの席の子と楽しそうに話していた。
「ってか早弁にしたって早すぎるでしょ、昼どうするつもりだよ」
作品名:(仮タイトル) 作家名:葉山 篤人