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一条 陽香流
一条 陽香流
novelistID. 46467
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Thin Ice

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一人残された俺は、とてつもない孤独感に襲われて、自分で自分の肩を抱きしめた。

 修平が蒼を愛しそうに見つめる瞳。どこかで感じた気がする。

 少しずつ靄が晴れていく。

 修平は蒼を愛し始めている。だから俺は二人の空気に疎外感を感じたのか?

 違う・・・俺は俺の中に作った空気に疎外感を感じている。

 省吾が俺を見る瞳・・・修平が蒼を見つめた瞳・・・

 省吾に抱きしめられた時に感じる。真綿で包まれた様な温かさと安らぎ。

 全てを手放してその中に身を預けたくなる。

 でも、それを怖がっているのは俺。

 省吾に惹かれている。省吾に溺れてしましそうな自分が怖い。

 自分の中に作った恐怖感が感じている疎外感。

 どうする俺?

どうしたい俺?

『素直になれ』省吾の声が頭を回る。

傍にいて欲しい。抱きしめていて欲しい。

でも、怖い。

何故だか解らないけど怖い。省吾に溺れたら俺どうなるんだろう?

作品名:Thin Ice 作家名:一条 陽香流