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エイユウの話~冬~

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「その言葉、アウリーの前で言える?」
 たとえ真意が自虐であったとしても、ネガティブ思考のアウリーが聞いたら、間違いなく怒りととらえるだろう。また、必死で頑張っている彼女にそういう言葉を投げかけなくとも聞かせる配慮のなさに、ラジィは怒ったのだ。
 口をつぐんだキサカに、彼女は再び話しかける。
「ねえ、エレベーターの中で言ってたことって、どういうこと?」
「流の準導師がどうのこうのって、アレか?」
 アウリーを見たまま、キサカが確認を取った。ラジィは視界に入っていることを望みながら、首肯だけで応じる。そしてその望みは、叶ったようだった。
 キサカが話したことは以下のようなことだった。
 アウリーの話によれば、どうやら学園危機には、金髪がかかわっているらしいということが解った。また、心の魔術はアウリーが行動に移していたように、ちょっとしたきっかけで変えることが出来る。そうなれば、学園を守りたい導師たちはどうするのか?答えは簡単だ。
作品名:エイユウの話~冬~ 作家名:神田 諷