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天願メソッド T-Method -守護霊さんの導き- 第一章

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  「天願メソッド T-Method」は「まわり道」をしたくない人のためのツール


 さて、その後のAさんとBさんの続きです。


 Aさんは、「リストラ」や「仕事と責任の重み」が原因で、病気を患い、入院することになりました。
 幸い、病気は軽いものでしたので、Aさんは一ヶ月の入院だけで済むことがわかりましたので、ホッとしますがすぐに現実が押し寄せてきます。

「これからどうやって、家族を養っていけばいいのだろう?」
「これからどうやって、生活していけばいいのだろう?」

 そして、Aさんは病院のベッドで、これまでの自分を振り返り「絶望」します。

「これまでの人生は何だったのだろうか?」
「会社のため、家族のため、仕事をしてきた。仕事や責任が大きくなっても、それに必死にしがみつき、自分を犠牲にしてでも、何とか仕事をこなしてきた」
「でも、それも会社の経営が傾けば、こうやってリストラされる」
「挙句の果てに、これまでの無理が祟って病気になり入院……」
「俺の人生はすべてが無駄だったのだろうか……」

 絶望したAさんでしたが、入院中はベッドの上……しかも、軽いとは言え、ベッドからは容易には動けない状況だったので、こうした「自己問答」は続いていきます。

「ああ……俺はもう終わりだ」
「もう……死にたい」
「どうせ、このまま生きてて良いことなんて無さそうだから、いっそのこと死んだらどんなにラクだろう」
「妻や子供には申し訳ないが……でも、俺は生きていく自信がない」

 Aさんは、ここで「死」を決意し始めます。

 しかし、Aさんはここで「死」を意識したことにより、ある「変化」が訪れることになります。

「でも、もし過去に戻って就職する前に戻れるなら、今度は『自分のやりたいこと』『自分の能力を活かして社会に貢献できること』を仕事にしたいな……」
「まあ、そんな過去に戻ることなんて無茶な話だけどな……どうせ、死ぬんだから」
「でも、どうせ死んで人生を終わりにするのなら、その前にせめて、何か『自分のやりたいこと』『自分の能力を活かして社会に貢献できること』をやってみたいな~」
「少ないながらも退職金は残っているし、退院した後にまたどこかに『就職』するなんて、もうこの年齢じゃ無理があるし、就職できたとしても、給料なんて今までよりも『半分以下』になるのは間違いないしな……」
「どうせ死ぬつもりなんだ……最後くらい、『好きなことを一生懸命やって死のう!』……あれ? そう考えたら何だか『元気』が出てきたな……はは、単純なもんだな……人間の脳って」

 そうして、Aさんは、退院後、好きなことを仕事にしようと動き出します。
 元々、Aさんは手先が器用で、ものづくりが好きな人でした。
 これまでの仕事は「営業中心の仕事」でしたので、そういった「自分の能力を活かすようなこと」はあまりありませんでした。
 そして、Aさんは趣味でやっていた家の「日曜大工」が、昔から近所や親戚からも評判で、よく自分の家以外の所にもお邪魔して、趣味の「日曜大工」のテクニックを教えたりすることをやっていたのを思い出します。
 Aさんは、その「日曜大工」の技術を、さらに磨いて、「自営業」として「プロの日曜大工師」という活動をはじめます。
 Aさんは、「仕事依頼」があれば、飛んでいき直したり、また「勉強会」などを開いて、技術を教えたりという活動を始めました。
 そして、現在も「プロの日曜大工師」として自営をして生活をしていますが、収入は、まだまだ「サラリーマン時代の半分以下」です。
 でも、Aさんは言います。

「収入的には前よりも半分以下だし、どこかでまた同じサラリーマンをやれば、そっちのほうが収入は上かもしれないけど、でも、毎日、好きなことをしているので、仕事も生活もすごく充実していますし、この仕事を一生やっていきたいと思ってます」

 そうして、Aさんは、会社からリストラされ、病気を患ってしまうところまで行きましたが、その「おかげ」で、「本当にやりたいこと」……「自分らしさを活かす」ということに気づき、この「未来」を掴んだというわけです。

 めでたし、めでたし。


 では、Bさんはどうなったでしょう?

 Bさんは、「仕事」はとても充実していましたが、逆に、そんな「充実した仕事」に専念するあまり、「休息」や「自己管理」といった、自分の身体のことに対して「疎か」になり、それが原因で、病気を患い、入院することになりました。
 幸い、病気は軽いものでしたので、Bさんは一ヶ月の入院だけで済むことがわかりましたので、ホッとしますが同時にBさんはふと考え込みます。

「これまで俺は仕事に没頭し過ぎていた」
「ろくに寝なかったり、食事も簡単なもに済ませていた」

 そして、Bさんは病院のベッドで、これまでの自分を振り返り「反省」が始まります。

「これまでの人生は仕事ばっかりの人生だった」
「会社のため、家族のため、仕事をしてきた。仕事や責任が大きくなってますますのめり込むようになっていった。でも、それは、家族を犠牲にしてきた面もあった……」
「そんな会社は、経営が傾いているの、自分は残したいと……リストラには入れないとも言ってくれた」
「でも、俺は会社には貢献していたかもしれないが、自分の健康管理を疎かにしたばっかりにこうやって病気を患った」
「おまけに、家族といる時間を削ってまで仕事をしていたために、妻や子供たちに寂しい思いをさせてきた」
「そんな、俺は、このままでいいのだろうか?」

 これまでを振り返り、反省をしていたBさんでしたが、入院中はベッドの上……しかも、軽いとは言え、ベッドからは容易には動けない状況だったので、こうした「自己問答」は続いていきます。

「会社はリストラはさせないと言ってくれている」
「確かに、それは自分にとってはありがたいことだが、でも、もし、それを受け入れてしまえば、ただでさえ、今まで忙しかったにの、もっと忙しくなるということを意味する」
「それはつまり……家族にさらに寂しい思いをさせるということだ」
「ならば、いっそのこと会社を退職して『ひとり立ち』して何か『事業』を起こしたほうがいいのではないだろうか?」
「たしかに、会社的には『使える人間は一人でも残したい』というのが心情だろう……。確かに会社にはいろいろとお世話になっている。でも、これは『俺の人生』だ」
「人間どうせいつかは死ぬ……それが生物のルールだ」

 Bさんは、ここで「人間はいつか死ぬ」ということに意識をし始めます。
 そして、Bさんはここで「死」を意識したことにより、ある「変化」が訪れることになります。

「これまで寂しい思いをさせた家族との時間をもっと増やしたいし、それに、前から考えていた『独立』をするには良いタイミングじゃないか」
「給料は今よりも減るだろう……でも、それよりももっと『自分の人生を大切にしたい』」
「どうせ、人間はいつか必ず死ぬ。ならば、それまでに『やりたいこと』『挑戦したいこと』いろんなことを俺は経験したい!」
「そうやって考えてると、時間はなんて貴重なものなんだ」