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天願メソッド T-Method -守護霊さんの導き- 第一章

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  「自分と周囲(世界)を知らないまま起こす行動=基準なき行動」


 さて、続いては「自分と周囲(世界)を知らないまま行動に移すとどうなるか?」というお話なんですが、「自分を知らないまま」というのは、最初にお話をした「自分がどういう存在なのか?」ということを無理解のまま、行動に移したらどうなるか? というお話です。

 例を出してお話しましょう。


 ここに、これから就職を考えている「Aさん」と「Bさん」がいます。

 Aさんは、就職する際に「収入面(平均収入あるかどうか)」「会社の大きさ(大手企業かどうか)」「仕事内容(安易な仕事かどうか)」を重視して仕事を探しました。

 一方、Bさんは、「自分のやりたい仕事かどうか」「自分の能力が活かせる仕事かどうか」を重視して仕事を探しました。

 結果、AさんもBさんも「自分の理想どおりの仕事」に就くことができました。

 めでたし、めでたし。


……ではなく。

 ここから二人の人生に「差」が出てきます。


 まず、Aさんは、理想どおり「収入も平均収入以上で、仕事場は大手企業の一部上場企業で、簡単な仕事」に就くことができました。

 最初、Aさんは、理想どおりな職場なので、毎日が楽しくて仕方ありませんでした。
 しかし、一年、二年……と仕事をしていると、下から後輩も入ってきて、職場での位置も「新人」から「ベテラン」へと進んでいきます。
 そうして、年齢を重ねていくにつれ、役職も上がっていき、「任される仕事」がどんどん増えていきました。
 もちろん、その分、給料も上がっていきましたので、収入面は新人のときよりは大分、多く貰えるようになっています。
 しかし、「任される仕事」が増えるにつれ、責任も大きくのしかかっていき、仕事がだんだんつらくなっていきます。
 しかし、その頃には、すでに結婚して、子供もでき、家庭を持っているので、「おいそれ」とやめるわけにはいきません。
 なので、Aさんは「家族のため」仕事を頑張りますが、どんどん「責任と仕事」が増えていく現状は変わらず、次第に追い込まれていきます。

 そんな矢先、勤めていた会社が「不況の煽り」を受け、「規模縮小」を余儀なくされ、それにより社員の「リストラ」を敢行。
 Aさんは、一生懸命家族のため、会社のために働いていたにも関わらず「リストラ」されてしまいました。
 しかも、それだけではなく、Aさんは「無理」と「リストラのショック」により、病気を患い、入院してしまいました。


 次に、Bさんはと言うと、Bさんも理想どおり「自分の能力を活かし、尚且つ、やりたかった仕事」に就くことができました。

 最初、Bさんは、理想どおりな職場なので、毎日が楽しくて仕方ありませんでした。
 しかし、一年、二年……と仕事をしていると、下から後輩も入ってきて、職場での位置も「新人」から「ベテラン」へと進んでいきます。
 そうして、年齢を重ねていくにつれ、役職も上がっていき、「任される仕事」がどんどん増えていきました。
 もちろん、その分、給料も上がっていきましたので、収入面は新人のときよりは大分、多く貰えるようになっています。
 そして、「任される仕事」が増えるにつれ、責任も大きくのしかかっていき、ますます仕事が楽しくなっていきました。
 理由は、「責任と仕事が増える」ということは、それだけ「自分が仕事への裁量が増える」ことになるので、それだけ「理想的な職場環境」を作ることが可能になってくるからです。
 しかも、その頃には、すでに結婚して、子供もでき、家庭を持っているので、「ますます」仕事を充実させていこうと今までよりも、より仕事が充実していきました。
 なので、Bさんは「家族のため」……何よりも「自分のため」に、仕事を頑張ります。そして、どんどん「責任と仕事」が増えていき、ますます、自分の仕事に磨きがかかり、いつしかこの仕事に対して「誇り」を見出していきます。

 そんな矢先、勤めていた会社が「不況の煽り」を受け、「規模縮小」を余儀なくされ、それにより社員の「リストラ」を敢行。
 しかし、Bさんは、その頃には会社では「無くてはならない人物」だったので、「リストラ対象」からは外れていました。
 しかし、Bさんは、かねてから「独立」を考えていたので、これを機に「自己退職」を買って出て、会社を辞めて「独立」することになりました。
 しかし、Bさんはこれまで「やりがいのある仕事」であったことが「裏目」に出て、その分の「無理」が祟り、病気を患い、入院してしまいました。


 さて……まず、ここまでの「Aさん」と「Bさん」の「結果」を見て、どう思われましたでしょうか?

 まず、二人とも「スタート」は同じ「理想どおりの職場への就職」でした。

 しかし、その後の展開で「差」が出ましたね。

 Aさんは、「収入」や「社会的地位」といった「外(お金、社会常識)」を重視しました。

 一方、Bさんは、「やりがい」や「自分の能力にあった仕事」といった「内(ワクワク、自分らしさ)」を重視しました。

 これが、その二人の将来に「差」が出た「決定的な原因」です。

 現代社会は、昔と違って「一流企業」でもリストラに陥ってしまうほど、すごく「脆弱」になっています。
 なので、いくら「一流企業」に就職できたとしても、景気が不透明な経済状況である以上、いつ「倒産危機」を向かえ、「リストラ」となってもおかしくありません。
 なので、Aさんが就職先に求めた「お金、社会常識」というのは、自分でコントロールできるものではないので、いくら仕事で頑張ったとしても「報われるかどうか」というのはわかりません。
 しかも、それがもし「報われない」となると、それは、「お金、社会的地位」といったものが「削られていくこと」と「同義」です。
 そして、Aさんは「仕事」に対しての「モチベーション」も「お金、社会的地位」ですので、そこを「削られる」ということは、「Aさんの支え」を奪っていくことにもつながります。
 さらに、それだけではなく、Aさんは、年を重ねるにつれ、仕事に対して「責任」が増えていき、その「責任」という「重石」に潰されてしまう可能性も出てきます。
 実際、Aさんは、その「責任」に押し潰されていき、また、そのときに発生した「会社のリストラ」というダブルパンチにも会い、病気を患い、入院してしまいました。

 これが、いわゆる「自分と周囲(世界)を知らないまま起こす行動」により「訪れる可能性のある結果」であり、これを、わたしは「基準なき行動」と呼んでます。

「基準なき行動」の「基準」……それは「自分らしさ」のこと。

 つまり、「『自分らしさ』という基準がない行動」という意味です。

「自分らしさ」は、「自分を知らない」と「自分らしさ」はわかりません。

 だから、「自分を知る」ということが大事であり、必要なんです。


 さて、では、Bさんは「めでたし、めでたし」だったでしょうか?

 違いますね……Bさんもまた、最終的には「病気」になって病院に入院してしまいますね。

 でも、BさんはAさんに比べると、まだ「マシ」なようでしたよね。