子供から学ぶ小さな教え
中くらいの手になってるのかなって.....
毎日、一緒にいるけど、確実に成長している子供。
小さい、小さいと思っていたのが
中くらいになって、
そして、
大きくなっていく。
草木が育つように
自然と育っていっている。
毎日一緒にいると気付きにくい。
だから、
時々、大自然がこんな感じで
子供の成長を伝えてくれて、
そして、感動を私達に与えてくれる....
そんな気がしました。
親になるって、大変だけど、
その分、大自然から感動と言うご褒美を
頂けるんだな.....
ペロリと食べ終わった私は、
キッチンへとお皿をさげると、
そこには、手巻き寿司を作ったあとがちゃ~んと、残っておりました。
うわぁ~片付ける方が、食べてる時間よりかかりそう.....
【誘惑】
長女は、中学3年生.....
そうです。受験生です。
目標を持って(行きたい高校)、
その目標に向かって、勉強をコツコツとしていく時期でもあります。
う?あなたの左手になにかが握られている?
そうです。
彼女の左手には、しっかりと、
Iphonが握られていました。
はるかに、
鉛筆を動かす手よりも
Iphonを打つ手の方が長い!!
母は耐えました。
横目で見て見ぬ振りをして、
じっと耐えました。
「ブッブー。ブッブー。」
容赦なくIphonの呼び鈴は鳴り続けます。
とうとう母はキッ~!!
「Iphon貸しなさ~い~!」
世の中には、沢山の誘惑があります。
その、誘惑は私達の心に、脳に、何らかの快感を残していきます。
そして、一度味わうと、そこから抜け出すのは至難の業.....
よく、
この世で成功したと言われる方々の本を読むと、
一つのことをコツコツと、続け、
そして、休みの日には、遊びをエンジョイしている。
【仕事と遊びの区別が
ちゃんと、自己コントロールされている】
この自己コントロールが本当に難しい.....
仕事のモチベーションを上げ続ける事。
なかなか出来ていないな~
朝起きて、鏡に向かって
「さぁ~今日の目標は○○!絶対にやりきるぞ!」
これを毎日、毎日、呪文のように唱え続けよう.....
誘惑が私の前に訪れても
呪文を唱えて、目標をやりきるまで、
決して誘惑と手をつなぐのはやめよう!
なんて、娘を叱りながら思いました。
長女に
「Iphonはしばらく、預かるからね!」
すると、長女が
「じゃぁ~ママのパソコン私が預かるよ!」
あれ~
子は親の背中を見て育つ?
私が自己コントロールしなければ.....トホホホホ
【ご先祖様】
「バァバァ~ばいばい~また来るね。」
次女がお祖母ちゃん宅にお泊りに行っていました。
なんだか、2人だけの仲での別れの挨拶が長々と続きます。
それを見ていたら、
なんだか、
歴史って凄いなぁ~って感じました。
バァバァがいなかったら、
私も存在しない。
次女も存在しない......
このお祖母ちゃんと孫の別れの挨拶も存在しない.....
代々と受け継がれてきた命が、
今、こうして、存在している.....
ちょんまげ時代にも、
弥生時代にも、
縄文時代にも、
確実に命のバトンが渡され続けてきた結果が、
こうして
お祖母ちゃんと孫の別れの挨拶として存在している。
たわいもない、普通のことが
本当は、奇跡なんだってことを
時々、改めて、
意識で思い起こさなくちゃと思いました。
人間の科学では到底、計ることができないこの奇跡....
奇跡が日々、起こっている事の神秘.....
それは、ご先祖様が
命のバトンを諦めないで
渡し続けてくれたから、
私達は、こうして居るのだと感じずにはいられませんでした。
今は、お盆の季節。
しっかりとお墓参りをして、
ご先祖様に感謝と、
命のバトンを絶やさないことを約束しよう.....
次女は、バァバァと離れた瞬間に、
「バァバァに会いたくなった.....」
と寂しそうに言いました。
今の今まで一緒だったのに.....
バァバァのパワー偉大ですね。
【花火】
長男が、
「ママ~友だと花火するから、付き合って~
保護者が居ないといけないからさ。」
小学校で夏休み前に
きちんと、指導があったようです。
先日も、公園で中学生が花火をやっていたら、
警察が来て、注意をされたそうです。
そんなに、うるさかったのかなと思ったのですが、
公園の近くに住むお宅に聞いたら、
花火をやっていたことすら、知らなかったようです。
テレビで放送されていたのですが、
音が殆ど出ない花火の売れ行きが良いそうです。
花火の目的は、
慰霊と悪病退散を祈って行われた水神祭で打ち上げられた20発の花火を由来としているそうです。
音と光で清める事が花火の目的なんですね。
そう考えると本来の花火の目的が
すっかり、忘れさられてしまった様な気がします。
花火を楽しむ環境さえも、
消えつつあるのかも知れませんね。
ご近所の手前....
この言葉が、
常識以上の大きさになって、
常識異常になっていく....そんな気がしました。
「ママ~見て、花火、綺麗だよ~!」
本当だ。花火って綺麗で、ワクワクする.....
【挑戦の芽】
長男が習字の宿題をやりました。
「ママ~上手く書けないよ~。」と言いながら、
何枚も書き直していました。
終いには、
「ママ、書いて、僕も筆には、触ってるから。」
そして、途中で、
「ママ、墨汁が無くなってきた~ヤバイ!」
と叫んでいました。
そんなことを言いながら、1時間以上かけて
試行錯誤?しながら、無事、完成......
何処にあるのかと、探してみたら、
あら~洗濯物と一緒に整列~!
しかも、良く見ると.....
鉛筆の跡?
あらららら......
長男は、長男なりに
墨汁がもう直ぐ無くなる危機を感じながら、
何とか、完成させようと試行錯誤をしながら、
到達したやり方だったようです。
どうやったら、上手く書けるのか、
どうやったら、この危機を乗り越えられるのか、
どうやったら、完成するのか、
人に手伝ってもらったり、
道具を使ってみたり、
と常識に囚われず、
色々とやってみる。
あ~子供ならではの、ハチャメチャ行動だなって思いました。
この、行動が
今、大人になった私には、
とても、とても、ハードルが高い。
常識、
迷惑をかけてはいけない
大人なんだから.....
いつしか、そう思うようになり、
すっかり型にはまったなと感じます。
何かを成し遂げたかったら、
何かを完成させたいと思ったら、
大人なんだからと言う常識を少し横に置かなくちゃいけないかなと
長男の姿を見て感じました。
鉛筆でなぞっているのも、
私なら、やらないこと.....
だけど、墨汁の無い、危機を乗り越えるためには、
その、常識を打ち破る行動が必要だったこと.....(勿論、別の方法もあると思いますが)
作品名:子供から学ぶ小さな教え 作家名:森井貴志子