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七ケ島 鏡一
七ケ島 鏡一
novelistID. 44756
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グランボルカ戦記 5 砂漠と草原の王

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「はっはっは。確かに、我はお主のように華奢ではないから・・・む、レオよ、お主化粧をしてつけ毛をしたら中々・・・」
「うぇ・・・勘弁してくれよ。なあ、アレク。お前友達なんだろ、この王様なんとか・・・」
 助けを求めようとレオがアレクシスの方へ顔を向けると、アレクシスは少し離れたところでうずくまって頭を抑えながらガタガタと震えていた。
「化粧怖い。つけ毛怖い。ドレス嫌だ・・・。」
「アレク・・・お前まさか既に・・・。」
「はっはっは、そう言えば十年前のアレクシスは可愛らしかったなあ。」
(・・・うわぁ・・・かける言葉がみつからねえ・・・。)
 アムルの言葉で十年前に何があったかをなんとなく悟ったレオは心のなかで一つため息をつくと、ガタガタと震え続ける友人に心の中で合掌を捧げた。