たぶん、ホラー小説ではない一部始終
やまさん(以下、『や』)「なんで、この世界にいる?」
守山(以下、『も』)「ナナねえ(大須奈菜のこと)たちと、この世界の名古屋市博物館に行ってきたのよ。そしたら、帰りに雨降りにあって、この大きい傘をナナねえ(大須)に買ってもらったの」
や「ああ、だから、大きい傘を持っているのか」
も「やまさんこそ、なんでここにいるのよ?」
や「就活で吹上に行っていたんだよ」
も「まだ就活してたの? アンタ、既卒でしょう?」
や「うるさい女だな。おまえが話したいのは、オレの就活についてじゃないだろ?」
も「当たり前よ!」
や「それで、なんの話だ?」
も「この小説もそうみたいだけど、コミュニティ『企画部』に投稿している小説についての話よ」
や「なんでおまえがその話をするんだ。4月分や5月分の企画小説に、おまえは登場していないだろう?」
も「ムダな読書タイムを過ごしちゃったから、文句を言いたいのよ!!!」
や「おまえに読めとは言っていないが、まあいい。どんな悪口を言うつもりだ?」
も「まず、4月分の『人でなし?』だけど、ふに落ちない箇所が多いわ」
や「しかたがないだろ? 寝ているときに見た夢を元にした小説なんだから」
も「もうちょっと脚色しなさいよ!」
や「もう月末だったからね。就活とかでそんな時間は無かった」
も「BF3でショットガンを撃って遊んでいる時間はあるのに?」
や「とにかく、脚色が足りなかった件については、反省してまーす」
も「ごまかしたわね。まあいいわ。次は、5月分の『神飛行機』についてよ」
や「どこに問題が? 派手な脚色を多くしておいたはずだけど?」
も「4月分もそうだけど、人(キャラ)が死にすぎ!」
や「ぼくのホラー小説は、パニック系だからね」
も「パニックは、アンタの人生だけにしておいてよ!」
や「パニック系のほうが盛り上がるんだよ。……というか、この小説のカテゴリーはホラー小説なんだから、そろそろなにか起こさないと、小説のカテゴリーを変えろとか言われそうだな」
も「それじゃ、すぐ後ろにいるバカップルを、この大きい傘でこうするわ! えい!!!」
や「……あ〜あ〜、一番下まで将棋倒しが起きちゃったよ。桜通線のダイヤが乱れそうだな……」
も「どう? 盛り上がった? 桜通線に文字通り、桜が咲いたわよ! 大きい傘もいいものね!」
や「……今、会話形式で進めているからなー。読者さんの想像力に任せるしかない」
も「じゃあ、アンタもこのクソ長いエスカレーターから転がり落ちてみる?」
や「おまえが転がり落ちろよ。美少女のおまえが死んだほうが盛り上がりそうだ」
も「ふん。私のことを、『外面は美しいが内面は醜い』という風に表現しているから、そんなセリフが出るのね?」
や「そうかもな」
も「……このまま、アンタといっしょにいるのは危険だから、私はもう行くわ。ナナねえたちを、東山線のホームで待たしちゃっているし」
や「大須たちを?」
も「そうよ。これから栄に行くの」
や「それじゃあ、オレもいっしょに行くよ」
も「アンタはダメ! 早く家に帰って、履歴書を書いてなさい!」
や「そんなこと言うなよ」
も「ダメ!!! じゃあね」
※今池駅の乗り換え用のエスカレーターは長いので、絶対に他人を押したりしてはいけません。たぶん、桜通線が止まります。そして、2ケタぐらいの人々の息の根も止まります。(大須より)
作品名:たぶん、ホラー小説ではない一部始終 作家名:やまさん