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たぶん、ホラー小説ではない一部始終

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 やまさんに別れを告げた守山は、エスカレーターを駆け上がっていく。あきらめが悪いやまさんは、彼女を追いかけるため、彼もエスカレーターを駆け上がる。東山線のホームにいるらしい大須たちのところまでついて行き、守山ではなく大須たちを説得すればいいのだ。大須は優しい性格をしているので、少なくとも守山よりかは望みがある。
 しかし、守山は、中京都軍の兵士であることから足が速く、やまさんと守山との距離は、どんどん離れていく。やまさんは、自分が決めたキャラ設定をうらんだ……。しかし、今さらどうしようもない。

 やまさんが、エスカレーターから降りたとき、そこに守山はいなかった……。東山線のホームを急いで見回ってみたが、守山の姿も大須たちの姿も、どこにも無かった……。たった今電車が出ていった様子も無く、守山と大須たちは、煙のようにどこかに消えてしまったようだ……。

 やまさんは、その場でしばらく寂しそうに、ただ突っ立っていた……。そして、家路についた……。



※私たちは、いったんその世界から出て、私たちを探すやまさんを眺めていました。とりあえず、さーちゃん(守山)は笑っていました。さーちゃんは、帰りに寄ったコメダでも思い出し笑いをし、コーヒーをなっくん(上社鳴海)の顔にぶちまけちゃいました。なっくんの横にいた東山が言った「美少女に、口に含んだ飲み物を顔にかけられなんて、羨ましいでござる!!!」という気持ち悪くてホラーなセリフを、私は生涯忘れられないことでしょう。(大須より)