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未花月はるかぜ
未花月はるかぜ
novelistID. 43462
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そらのわすれもの2

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「知秋、さっきの校内放送聞いたよ。大丈夫だった?」
美紗のくりくりした目が心配そうに知秋を見上げている。
「悪い。美紗のノート、写していたのの見付かっちゃった。」
「いいよ、別に。私が好きでやっているんだから、気にしないで。」
美紗は、知秋を安心させるように優しく微笑んだ。すると、知秋の神経質につり上がった眉や口許は緩み、柔らかいものになる。この姿こそが、元来の彼女の姿だと彼女の身近な人間は知っている。

知秋は穏やかに笑った。