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未花月はるかぜ
未花月はるかぜ
novelistID. 43462
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そらのわすれもの2

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「まぁ、中川君、もし良かったらジャージに着替えておいで。外に出て右側の突き当りの教室が男子更衣室だから…。」
竜也は優太を教室の外に促した。優太は鞄を置くと体操着を持って教室を出て行った。

クラスは騒然とした。この学校は、今まで、メンバーが入れ替わることは無かった。あちこちから、ざわざわと話し声がする。
「天野先生、うちの学校って転校生を受け入れられるんですか?」
生徒のうちの1人が聞くと、竜也は困った顔をして答えた。
「兄弟校から、異例で受け入れることになったそうだ。」
「ふーん…。」
その日のホームルームは、皆、終始落ち着かない様子だった。