小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

(続)湯西川にて 26~30

INDEX|4ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 

 こうして、お互いの付き合いを再開する場にも、
 呼んでもらえることが出来た。
 相変らず、わしの後継者がお前で有るという事実に、何も変わりは無い。
 だが、この際だ。
 娘のさきのことだけは、すっぱりとあきらめてくれ。
 そのあたりの、若い者たちの複雑な恋愛事情に何ひとつ気がつかずにいた、
 この俺が一番悪いのはすべて承知の上だ。
 だが、これ以上、お前の言い分を聞き入れるわけにはいかなくなった。
 そのあたりを充分に察して、さきだけは諦めてくれ。
 頼む。この通りだ」


 (なるほど・・・・筋書きはだいたい読めました。
 そういう段取りで、この場の3者をうまくまとめようという、
 鬼瓦さんの魂胆ですか。
 でも、それでは最終的に女の、さきさんだけが泣くことになえいまする。
 さぁて。それでは、そろそろお節介な、わたしの出番でしょうか・・・
 鬼瓦さん。私を呼び寄せたことを後で後悔することになっても
 知りませんよ。
 うふふ、いよいよお節介芸者の、清子さんの出番です)