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残雪の山並

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松本のホテルのネット広告を見て電話予約をした。白馬での宿泊も考えたのだが、安曇野をレンタサイクルで周遊することを思い付き、松本で一泊することにした。レンタサイクルも予約した。電動自転車で半日走り回ることにした。絵のモチーフは安曇野にも豊富に発見できそうだと思った。
そのあとは白馬のタクシー会社に電話を入れた。
「白馬から青鬼までの大体の料金を教えて頂けますか?」
「青鬼までですか?そうですね、三千円以内だと思いますよ」
 訛りのないことばでいい感じの若い女性が教えてくれた。
「二時間程度向こうの駐車場で待っていて欲しいんですけど」
「そうですよね。そういうことなら貸し切りの料金は八千円ですよ」
「そうですか。教えてくれて、どうもありがとう」
「予約されますか?」
「そうしたいところですが、今回は見合わせます」
 そのあと白馬のレンタサイクル店に問い合わせてみると、青鬼までは登り坂が多いので自転車で行った人はいないという話だった。
 西沢が青鬼集落を知ったのはSNSサイトで見た写真によるものだった。撮影者はマイカーでそこを訪れていた。水田に映る白馬三山の写真は見事なものだった。西沢は電動自転車で行ってみる決心をした。自転車では誰も行っていないと云うが、写真撮影をしながらマイペースで行こうと思った。途中にどんな絶景が待っているかと思うと心がときめいた。
作品名:残雪の山並 作家名:マナーモード