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社会保障番号 Hiroko

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「ヒトラーみたいな。スターリンみたいな政治家です」が最も良い選挙で投票される



 国会では、投票率の向上、党の支持率向上のため選挙権の最低年齢を15歳に下げることが全会一致で可決した。
「斎藤さん。今、この日本を支配している党の候補者にいれるのね」
「そうよ」
「さらに投票義務法案が可決すれば、投票率99%になる。投票できないのは意識不明の病人と知的障害者だけ」
「そうだね。今回も党の候補者が圧勝するに決まっている」

 党は、支持者なしでは国会で活動できない。宣伝費などは多くのブラック企業の献金があり、ブラック企業にとって利益になる法案や政策を運営するように支配している。

 日本を裏から動かしているのは、傲慢なブラック企業の成り上がり連中と、高級官僚たちである。

 成り上がりと田舎者がいなければ、党は無力であり、別の民主的な政党に政治が乗っ取られる。まあ、民主的な政策をする政党、いまは衛星政党あつかいされた政党が政権取れば、日本は良くなるのは確実。

 日本の富の99%以上は、ブラック企業を経営している傲慢な成り上がり連中。インドもかつては親日国だが、経済力によって、インド経済に大きな打撃を与えたり、インド国内の過激な共産主義者たちを利用して、大規模のテロを支援して、多くの市民の命が取られた。インド政府は日本製品のボイコット運動するが、今、日本の国防軍とインド軍が激しい戦いをしている。

 世界から嫌われている日本。金銭に最も執着した民族は日本人である。

 当然、日本の製品が、安くて品質もよくても買わなくなる。過労死や過労自殺が戦時中と同じくらい多い。日本人にとっても悲劇である。国民も被害者である。

「現在、日本国防軍はインドに攻め込みました。インドの主要都市は大被害がでて、今日だけで300万人もの市民が死亡しました」
 ラジオのニュースを聞いた。私は日本という国に強い憎しみを感じた。
「なお、日本国防軍は、インドに原子爆弾を投下を検討中です」
 かつて日本の利益のために中国と戦争したように、次はインドにも戦争を仕掛けた。金銭を愛する拝金主義が大きな戦争を引き起こした。


「今はインドと戦争中です。このような非常事態にヒトラーやスターリンのような指導者が必要です。我が党はヒトラーのような頭が切れ、スターリンのようなリーダーがいます。党の推薦候補者に投票する義務があります」
 これでは、完全な独裁政治。全体主義体制である。
「自由で民主主義の我が党♪」
 陳腐な曲がラジオから流れている。

 私は日本のために命をすてたくない。いや、正確に言えば、傲慢な大富豪に征服された党のために、命を捨てたくない。この戦争は、たぶん日本の敗北となるのが予測される。だから、日本はインドに何発も原爆を落とすと脅している。インド人は日本の脅迫行為に屈しない。

 倉庫には海外に輸出する製品の在庫がありあまっているが、日本国内では、某ブラック企業の衣料販売店が、押し売り販売で強制的に売っている。そうしないと、着るものに困る。衣類だけではなく外食産業から農業まで手を出している。

 こんな状態でも日本人が黙っているのは不思議でならない。


作品名:社会保障番号 Hiroko 作家名:ぽめ