恋していいかな。
莉央は腰かけたまま空をみた。
「キレイな月。うぅ・・・・・。」
莉央はそのまま泣いてしまった。
急な事の驚きと焦りが混じりおもわず感情が込み上げてきたのだ。
「サツキの・・・・ばか。彼氏なんていらないっていってたのに。また私一人になっちゃうじゃん。」
ゆういつの友人。信じてた友人。幸せになってくれるのは嬉しいけど
また一人ぼっちになるとなると怖くなる。
そんなとき・・・・・・・・・・・・・・
???「どうしたの?」
となりで声がした。だれ?っといいながらふっと隣を見ると
年齢は18くらいの少年ででもなぜか落ちついた雰囲気で妙に大人っぽく浴衣を着ている。
「どうしたの?こんなとこで泣いて^^」
「あ・・・・う、うん・・・・。」
どう見ても男の子。私はなぜか緊張して口すぼんでしまった。
「あ、話したくない内容ならいいけど(^^;」
その少年は妙に優しくしてくれる。でもナンパの男とは違って
なぜか落ちついていて飢えていない。安心できるような雰囲気を保っている。
「実はね・・・・・」
思った事を全部彼に言った。今日起きた事。サツキの事全部。
彼は真剣に話を聴いてくれている。初めての人なのにすごいなっておもう私がいた。
これは彼の雰囲気のせい?落ちつけるから?
そうこう考えているうちに言いたいこと全部言い終わっていた。
それでも少年は真剣に考えてくれて真剣に話をきいて答えてくれて
なんていい人なんだろう。この人。いい人すぎて怖いのもあるけど。
「そうなんだ・・・・。でも信じている人に裏切るってわけじゃないけど急な出来事が起きるとこっちもビックリしちゃうよね^^」
「うんw」
「でも今日はお祭り、悲しい顔してちゃいけないよ^^」
「そう・・・だよね・・・・」
「うん^^友達がラブラブしてるかもしれないけど、そこは気にせずに無邪気に楽しまなきゃ^^もしよかったら私とまわります?」
「え?」
急なことで莉央は驚いた。
「友達がラブラブしてるならこっちもいちゃいちゃしてるとこみせつけちゃえ。私が相手になりますよ?」
「それなに?新手のナンパ?w」
「ナンパ?」
「うーんなんていうんだろう。お誘いみたいな!(^^;」
「だったらナンパにあたるかもしれませんね^^」
「じゃあ、私がこのお祭りの楽しみを存分おしえてあげます」
「うん!よろしく!」
私は初めてあった少年とお祭りを楽しむことになった。