エイユウの話~狭間~
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私たちは髪の毛を隠して、青年が住んでいたというジャームの村に潜入しました。
(中略)
案内されて着いたのは、アルディの町ではまず見ないような、古ぼけた家屋でした。初めは家畜小屋かとも思いました。しかし、家の周りを放し飼いにされている家畜青豚(ヤー)を見て、それが家畜小屋ではないことが解ります。
ためらう私をよそに、彼は扉をノックしました。すると扉が開いて、一人の老婆が現れたのです。
―――「黄金の術師(ジャーム・エワ・トゥーロル)・第二章第五話」より一部抜粋
作品名:エイユウの話~狭間~ 作家名:神田 諷