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エイユウの話~狭間~

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 そこからその対象を探し始めたのだ。
 それから数日後、友達の一人があたしのところに来た。彼女は確かもともと流の導師の事が好きで、あたしは何処が好きなのか解らなかった。そこで彼女につい聞いてみる。
「流の導師って、そんなに素敵?」
「何言ってるのよ。誰もが認めるイケメンじゃない!あんな若齢の導師、今まで一人もいないのよ!」
 つまり、実力も外面もいいってことね?ふむふむと相槌を打ちながら、あたしは一人、策を練る。空でさんさんと輝いていた太陽に、雲がかかって地上の色を変えた。
 いつも流しているあたしがあまりに真面目に聞いているので、友達が不思議そうな顔でこちらを見ている。思わず身を乗り出して、あたしは彼女に切り出した。
「ねぇ、提案があるんだけど」
作品名:エイユウの話~狭間~ 作家名:神田 諷