小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
放課後キッチン
放課後キッチン
novelistID. 46020
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

DANGER☆LIFE

INDEX|9ページ/40ページ|

次のページ前のページ
 

人里はなれた丸太小屋にその少女がすんでいる

そこは若い人が1人ですむには考えられないくらい質素
その少女に会うために建物に近づく

「・・・だれだ?」??

三人の前に現れたのはみすぼらしい格好をした少女

身なりこそ捨ててしまいそうな古着にまとう
しかし顔は町中で見つけるとふり返ってしまいそうなかわいい顔
そのギャップに言葉を失う

まるみ「・・・うらの畑で野菜がとれるからおすそわけは断っている」まるみ

まるみは孝の訪問をことわる
しかしさみしそうな横側に心配になる三人

エマはむかしの農民をみているようだが
何か事情があるとかんがえる

由貴は人間関係でここにきたのではないかと予想
その真相を知るために小屋からすこし離れた場所にテントを張る

その夜 静けさと獣の鳴き声にねむれない由貴
エマは爆睡、孝は由貴の横で2人を見守るように見張りをつづける

由貴「・・・こわくない?」

孝「ねむれないのか・・?」

そういい手を差し出す
由貴はその孝のぬくもりを感じながら話しだす

由貴「・・・あのまるみって人なんであそこにすんでるんだろうね?」

孝「さあ、なんでなんでなんだろな・・?」

エマ「Zzzzz...」

由貴は次第に安心したのか眠りにつく

孝は由貴の髪を優しくなで由貴の存在を感じる

何時間たっただろうか、孝も次第に睡魔が襲う
遠い意識の中でなにか聞いたことのない猛獣の雄叫びが聞こえる

翌朝 目覚めたエマがみたものは惨殺された猪のすがた

エマ「な・・・なんだこれ?」

その死がいに恐怖する由貴
その猪の亡骸のあった場所はテントから数十メートル
運が悪ければ襲われた可能性があるからだ!

家に帰ろうと懇願する2人
車で帰ろうとしたがエマが喉が渇いたというので近くの商店に買い物にいく
そこでお店の人から化け物の話を聞く・・・

時折あらわれるその化け物は村人は守り神と崇めている
けして危害を加えない獣
ふしぎと見たものは幸せになると言い伝えがあるほど

エマ「獣を襲いながら人間を襲わない猛獣?、そんなもの聞いたことがない」

由貴「でも守り神っていうくらいだからなんかあるんだよ!」

孝「・・・あの小屋になにかかくまってるんじゃないか?」

由貴「それをかくまうためにあの人ここにいるんだよ!?」

その真相を知るためにその小屋を捜索することに

まるみは畑仕事のため小屋を後にする

小屋に侵入した孝は中でなにかないか調べる
小屋の中は整理するものがないほど質素

由貴はいつ猛獣が襲ってくるか心配になる
しかしそこには何もなかった

エマは小屋の中を見渡し何かをつぶやく

エマ「・・・そうか、あいつが”バックフル”という名前か」

孝「なにかわかったのか?」

エマ「あぁ、あのまるみはくりちあとかいう改造人間らしい」

孝「くりちあ・・、クリーチャーか?」

エマは殺法といわれる仏門の人間
その小屋にいる地縛霊の声が聞こえる

地縛霊によるとまるみと名乗る少女は偽名

SOLという組織からの脱走者
その事実に驚きを隠せない孝

孝(それじゃ、猛獣の正体って・・・)

??「・・・あなた達はクリーチャーについてしっているのね・・」

そこに立っていたのはまるみだった!

まるみ「SOLの、組織からの刺客だな!」

孝「残念ながら オレもその脱走者だよ・・」

由貴「え・・?」

孝の言葉に驚きを隠せないようすの由貴

まるみは孝の言葉に信じられない
組織の追手の可能性があるからだ!

孝「由貴、組織はのぞんでいない人間まで改造する
 彼女は被害者なんだ、それでもこわいか・・・?」

由貴「・・・」

震えながらも首を横に振る

由貴(それじゃ孝くんもこの子のように変身をする・・?)

孝「・・・それで人里離れたこの場所に隠れ住んでるのか・・」

まるみ「・・・人間でなくなった私を理解するものなんてだれもいない」

孝「そんなことはいない!、村人もきっとお前のことを・・・」

まるみ「この姿を見て理解するというのか!?、
 こんな化け物のすがたを!!」

声を荒げるまるみ
彼女によると変身を完全に制御できずにいる

まるみ「誰からも逃げ出さなければいけない、
たとえそれが家族であっても・・」

孝「・・・」

改造人間になり逃走を繰り返すまるみ
人里離れたこの村ですごし平穏な日々を過ごす

文明はないがそこには安息がある
この地でささやかながらも余生をすごそうと決意するまるみ
人間にもどれないながらも生きていこうとする姿に由貴は複雑な気持ちでいる

まるみは変身した姿でもかろうじて意識は保てる
食料として獣を襲うことはあっても人間は襲うことはない

村人はそんな姿を見て守り神よんでいたのだ
孝はそんなまるみの考えに賛同する

孝(このままオレといると彼女も村人も組織に狙われる・・・)

村を、そして彼女と別れる決意をする

まるみ「すまない、ここで二度と会うこともないだろう・・・」

孝「元気でな・・・」

まるみ「わたしは組織へ復讐はやめることにした、村人の守り神としていきるよ・・」

孝「・・・オレは組織に狙われているからこれからも戦うつもりだ・・」

まるみ「・・そう」

そう言い車の由貴を見る

まるみ「彼女は君の正体についてしっているのか・・?」

孝「・・・」

まるみ「そうか・・・、でも狙われ続ければいつか・・・」

孝「その時はオレが由貴のもとから去る時だ・・」

まるみ「・・・・」

そして車に乗り込むのを見送るまるみ

まるみ(彼女はおそらくお前について感づいているはずだ、
 その時 手を差し伸べてくる存在なような気がする・・・
それを知りながら お前は彼女が離れていくんじゃないかと恐れている
・・・・本当はその現実から逃げ出したいのは お前自身なのに・・・)

孝はその存在を隠し由貴は気付きはじめている

孝が危機に陥った時に由貴は助けてくれないと思い込む孝

由貴は孝が組織に復讐をするのを知っている
改造人間のまるみの姿をみて決意をする・・・

その後まるみがどうなったのか知ることはない
彼女がしずかな余生を過ごすことを願うエマだった



由貴の看病



孝「ただいま」

エマ「大変だ、由貴が病気だ!!」

孝が仕事から帰ってくるとエマがあわてて駆け寄ってくる
それによると由貴が気分が悪いと昼前から寝こんでいるという
はじめてのことにどうしたらいいのかわからずにいるエマ

すぐに近くの病院につれていき診察をしてもらう
お医者さんによると季節の変わり目の気温の変化による体調不良らしい
由貴を看病していると電話が鳴り響く

姉からだ、しかし今は看病があるためその依頼をキャンセルする

由貴の部屋でオロオロあわてるだけのエマ

エマ「布団をかけて・・・、あ、その前に栄養のあるものをとらせないと・・」

孝「あわてなくていいから!」

エマ「このままだと死んでしまう!」

孝「このぐらいじゃ死んだりしないから・・・」

由貴のそばで懸命に看病する孝とエマ
由貴は大量の汗をかき こんどはさむそうにしている
エマは悪化したと医者を呼ぶように指示するが
作品名:DANGER☆LIFE 作家名:放課後キッチン