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放課後キッチン
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DANGER☆LIFE

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そういって近寄るエマにおもいっきりなぐりつける孝

孝「何やってたんだいったい!!」

その日は夜おそくまでお説教でした___

しばらく留守番は禁止になりました



エマが存在する理由


エマについて話し合う由貴と孝

エマの面倒をどうするかということに

由貴「お手伝いさんを雇いましょう
 それならお部屋もキレイになるし一石二鳥です」

孝「さわってほしくないんだけどな、いろいろと・・・」

由貴「決定です!」

孝「えー?」

エマ「お手伝いさんってなんだ? 」

孝「家事を手伝う」

エマ「火事?、放火か!?」

由貴「ちがうちがう、メイドさん」

エマ「冥土?、黄泉のなにかか死者がここに?」

孝「そういうのじゃないから・・・」

次の日___

由貴の紹介で待望のお手伝いさんがやってくることに

ピンポーン

由貴「はーい」

お手伝いさん「よろしくお願いします」

エマ「・・・きたな、」

孝「なかよくしてくれよ」

エマ「わたしは平和主義者だ」

孝「はいはい」

お手伝いさんがついにやってきた

お手伝いさん「しつれいします、・・・!!」

とびらを開けた途端に固まる女性

お手伝いさん「・・・・・し、しつれいします!」

あわててその場から一目散にいなくなるお手伝いさん、
二度ともどってくることはなかった

孝・由貴「??」

エマ「どうやらみえるようだな」

孝「・・・みえる?」

エマ「そうか、霊感がないのかおまえら」

そういって片方の腕を差し出し力を入れる
次第に変形するその姿におどろく2人
腕の形が人間が叫んでる複数の顔に変わりうめき声がきこえてくる

孝「こ・・これは・・?」

エマ「飢饉により呪いながら死んでいってモノの怨念だ」

くびを激しく横にふる由貴
何が起きたかわからず恐怖する

エマは即身仏、生ける仏だと思ったがどうもちがうらしい

本人によると怨念を縛り付ける膨体だというのだ

身体に生の執着がある怨念を縛り付ける呪術者
怨念が悪さをしないように縛り付けるのだという

呪い殺そうとする怨念、
しかし死ぬことのない身体
身体の痛みは慢性的に悲鳴を上げるほどだたいう

その事実になみだする由貴

エマはなんとしても助けたいとはなす

それに同意する孝

しかしどうすればいいか悩む__

由貴「あ、そうだ!」

何かをひらめいた由貴
そのアイデアとは入学
たかしの在籍している”甲流学園”への通学

その学園は単位制の特殊学園
年齢制限などなく学問の習得のため単位制にし
卒業まで期限を設けていない私立の高校

働きながら通学し知識を得ることが真の目的となる

そこから大学へ進学、技能の習得そして内申書の獲得も可能

孝「う〜ん・・・、それって試験しないで入学できるのか?」

由貴「・・・やっぱりダメ?」

孝「通学できたとしても学業の差も明らかだし、それに・・」

由貴「本人の意志・・・」

そのことをエマ本人に問いただすふたり

エマは孝たち以外の人間との接触に大喜び

しかし勉強になると・・・

エマ「え〜? それってしないといけないの!?」

孝「字も読み書きできるようにれば、沢山の本だって読めるし
お前の知りたかった父親の消息だって・・・」

エマ「わかんなければ由貴が教えてくれるしテレビにおかしもあるからいくまでないんじゃ」

その言葉に由貴が厳しい表情ではなしだす

由貴「・・・だったら、すきにすれば?」

エマ「!!」

由貴「世界には勉強したくても出来ない人だっている、
食料だって殺し合いでうばう世界もある
・・・けどね、そんな人間にも権利はある
奪い合いじゃなく働いて自分の手で勝ち取るものも・・・」

孝「・・・・」

由貴「出来ないことを薦めているのなら強要をしないのがいまの日本、
この国では人間が平等という名の権利を主張できる
・・・・エマにはしあわせになってほしいと願う権利だってある・・・」

由貴はいつもの優しい口調ではなく難しい言葉を多用し叱責する

そんな言葉にエマも真剣に聞き入り理解しようと心がける

由貴「辛いことから逃げることは努力と言わない、
・・・・わたしは与えられた権限に
エマのしあわせになりたいと願うならこれからも協力する
でも・・・」

エマ「でも・・・?」

由貴「このまま何もせず生きるというなら施設に移送する」

エマ「施設・・?」

由貴「更生させるための場所、と きこえはいいけど そこに行った時点で
私達が見捨てたと理解してもらっても構わない・・・」

エマ「そんなのやだ!!」

由貴「・・・・幸せになることを応援する権利の他に
見捨てる手段のある権利だってある・・・」

エマにだって見捨てるという言葉は理解できる
その言葉に涙があふれる

エマ「・・・いやだ、みすてないで!!」

由貴「話し合いは終わり、決定権はこっちにあるから今日は寝な・・」

なみだで打ち拉がれるエマ

つぎの日 由貴とエマは会うことはなく学校に向かった

その日、エマは大好きなテレビも見ず おかしに手を付けることなく
必死にひらがなのかきとりをする

自分にできることはなにか、それを応援することしかできない孝

夕方 由貴が学校から帰ってくる

由貴「ただいま〜」

エマ「!!」

一目散に由貴のもとへ向かうエマ
その手には一日中書き取りをしたノートをもって

エマ「まだちゃんと書けないけどこんなに勉強した!
・・・だから みすてないでほしい」

由貴「なんで?」

一見すると非常な返事、しかし表情は明るい

由貴「実は朗報があります」

エマ「いやぁあぁあぁぁ!!」

由貴「学園長に掛けあってエマの入学が許可されました?」

エマ「あぁぁあああ・・・、え?」

由貴「自主的に勉強して大変によろしい、最初だもん よくできました」

エマのかきとりのノートを見て笑顔で評価する

由貴はその日 学園長に直談判していた

学業を本当に学びたい生徒がいることを

そしてそれは学歴レベルが足りていない生徒であるということも

そのために学費は由貴がだし 
孝たちの監視下のもとで少しずつでもあるが学業に励ませられないかというもの

その言葉に学園の運営委員は反対を突きつける

理由は他の生徒に悪影響を与えるというものだった

しかし学園長は反対を押し切り入学が許可されました

特別に許可された理由、

それは学歴は積み重ねによるもの

人によって強制的に得るものではないと説明

自分が知りたいという権利を剥奪する権利などないと説明

・・・・こうして特例ながら入学ができる権利を得ました

由貴「その条件として 自分で勉強した証を提出が義務付けられていたの」

そういってノートをとり笑顔で評価する

エマ「それじゃ・・」

由貴「コレをもって学園長に資格が無いか相談してきます」

後日 正式な入学手続きを経てエマは入学が許可されました

由貴 「・・・もし入学が許可されなかったら別の方法で勉強をして貰う予定でした」

エマ「別の方法?」

由貴「家庭教師とかね、ほかに通信教育」
作品名:DANGER☆LIFE 作家名:放課後キッチン