DANGER☆LIFE
自分は本当は被害者だと叫びたい
その気持ちを抑え由貴の元にもどる
彼女だけは守りたい、巻き込みたくないとその身を投じる
由貴「・・・あのまるみって人なんであそこにすんでるんだろうね?」
孝「さあ、なんでなんでなんだろな・・?」
エマ「Zzzzz...」
由貴は次第に安心したのか眠りにつく
孝は由貴の髪を優しくなで由貴の存在を感じる
何時間たっただろうか、孝も次第に睡魔が襲う
遠い意識の中でなにか聞いたことのない猛獣の雄叫びが聞こえる
??「おまえがあの”G−2”の関係者か・・!」
恵「・・・あんたは・・?」
不毛「オレのなは不毛重郎(ふげじゅうろう)、最初の脱走者といえばわかるだろ?」
恵「!!」
不毛「オラオラ、どうした!能力を使わずにいられるほどオレはあまくないぞ!!」
孝「くっ!」
壁に追い込まれ行き場のなくなる、
その先に無数の刃が孝にむかう
刺さったと思った瞬間砕け散る!
不毛「・・・それがおまえの本当の姿か・・・」
孝「・・・」
不毛「なんだ見た目は普通の人間の姿か!
つまんねぇなコレじゃ能力がわかりゃしねぇ」
襲いかかったすべての物質を消し去りその場を去ろうとする
不毛「もしなにかわかればここに電話しろ!」
そういい番号の書かれた紙をわたす
しかしその紙をすぐにやぶく孝
孝「組織の連中が狙っているのはおそらくおれだ!、
それに証拠を残せば狙われるだろう・・・」
不毛「しゃべれるのか・・・」
孝「連絡先は確認した、もっとももう会うことはないだろうがな・・・」
不毛「1人で組織をつぶせるほどあまくはないぜ?」
孝「・・・かえってもらえるか・・」
変身を解き扉を開ける
不毛「今日のところは帰るが、またくるさ・・・」
そういって恵の方をみる
不毛「組織が狙ってくるのはおまえだけじゃなくコイツらも・・・」
孝「帰れ・・・!」
不毛は孝のもとを去る
女(・・・コイツがいなければわたしは・・・)
孝の前に立ちはだからう女性、
女「あんたが、G-2・・・!! 化け物め!!」
孝「!!!」
突然前に現れた女性は孝の変身した姿によく似た姿になり襲いかかる
由貴の目の前で変身したくない孝は防戦一方でかばい続ける
ボロボロになりながらも由貴を庇う孝に苛立ちを隠せない女性
女性「!!、あんたがいなくなれば私がオリジナルになるんだ!
死ね!!、ジャッキー!!」
息が上がりだした女性を静止する男性
男性「おまえはまだ薬の投与がなければ死んでしまう、
止めるんだ!!」
女性「・・・クソ!!、覚えていろ!!」
由貴(・・・オリジナル?、それじゃあの人は孝くんとおなじ能力をもった改造人間・・)
・・・・・・・・・・・・
孝「治療ができないんだ、だからこなかったんだ・・!」
エマ「・・・孝・・」
孝「由貴、オレはおまえを襲った化け物とおなじ改造人間だ・・・」
由貴「たかし・・・」
孝「だからもう会いたくないんだ、さようなら・・・」
由貴との別れを告げる孝
その頬には涙がつたう
エマはそんな孝についていくことを決めついていく
由貴はその場で泣き崩れる
病院を離れエマがはなしだす
エマ「ホンマにええんか?、由貴なら・・・」
孝「オレと一緒にいると迷惑がかかるさ、」
エマ「それでもいたいといいそうだけど・・?」
孝「・・・オレなら構わないが由貴はただの人間だ・・・」
エマ「・・・」
その言葉に何も言えないエマ
孝は改造人間、
エマは500年から死ぬことができない即身仏
由貴はただの人間、
自分といると不幸になると身を引く
孝と由貴をしっているだけに危険な目にあわせたくない気持ちも理解する
でも理解し協力願い出ることもしっている
彼女を守ることができるかもしれない
だがそれは彼を傷つけることになる
そしてそれを由貴ものぞんではいないだろう・・・
愛しているからこそ身を引くことがある
悲しい愛の形にエマは涙をながす
エマ「おまえにはうちがついとるからな・・・」
孝「・・・バカ・・・」
エマと孝はその消息を絶った・・・
女性「・・・まぁいいよ、あんたも組織から狙われてたんだ
あんたの首でも差し出して幹部にでも昇進してやると!!」
龍二(チッ、化け物の分際で幹部気取りかよ!)
女性「さぁ死ぬんだよ!!」
その手を握りしめ由貴に振りかかる
しかしその時 由貴を庇う男の影が
その男は何も語ることなく由貴を助け出す
由貴はその正体を確信した
孝であると、
女性「やっと現れたねー?」
不敵な笑みをうかべその攻撃をその男に向ける
孝は由貴を庇い相変わらず防戦しかしない
それをいいことに殴り続ける
それを見て龍二は確信する
コイツを殺せると
孝は由貴をブラックジャックから離れたところでその身を離す
由貴はそんな孝の身体を握り締める
その時はじめて話しだす
孝「・・・オレといればこれからも危険な目にあうんだ、逃げてくれ!」
由貴「わたしは孝くんとどんなことがあっても離れません!!」
孝「オレはもう人間じゃないんだ!、・・・わかってくれ・・・」
エマ(人間の力で憎悪にも似た力をつくりだすのか・・)
逃げ惑う人々の波から逆らうように孝が向かいその身を止める
由貴を庇い、
そして疲労から身体が思うように動かなくなる孝
その身から血を流し悲鳴を上げそうな身体で
自分だけが犠牲になれば周りが助かるのならと酷使する
次第に意識朦朧になりその場に立ちつくす孝にその手を差し伸べる人物があらわれる
それは由貴だった、
由貴「どうして?、
・・・わたしはいつもがんばってくれる孝くんの力になりたいのに
話してくれないの・・?」
孝「・・・・」
そしてエマも手を差し出す
エマ「こっちにくるんだ!!、結界の中ならあいつはおそってこない!!」
頑なに自分のことを守ろうとする由貴に自分の両手をみせこうはなす
孝「・・・みろ・・・・、これは人間の手じゃないんだ・・・」
震えながらも由貴にこう語りかける
孝「おれは・・・一緒にいちゃいけないバケモノなんだ・・・だから・・・」
孝はある事情から泣くことができなくなった、
その身が打ち震え全身でなこうとしている
しかし頬から涙は流れなかった
そんな孝を由貴は更に力強く抱きしめる
その時 由貴にだけ聞こえる声で子どもの震える声が聞こえてくる
??「ボクは・・・ボクは、ただ人間として生きたかっただけなんだ
・・・・・・だから・・・・ボクは・・・・どれいに・・・・・・」
由貴「!!」
その由貴の両手に涙がこぼれ落ちる
たかし「ボクが・・・傷つけられて生きればみんなたすかるんだよね・・?
ボクだけがガマンすれば・・・みんな殺されれずにすむんだよね?」
由貴(え?)
たかし「切り刻まれて血だらけになってもボクは泣かないよ・・
わらっていれば・・・みんなにパンをあたえてくれるんだよね・・?
おとなのおもちゃにだって・・・なれるよ、
それでボクだけきずつけばたすかるんだ・・・だか・・ら・・・」
作品名:DANGER☆LIFE 作家名:放課後キッチン