アンドロイド夕華
ラッシュ「映画館で待ち合わせしても家でいいんじゃね?」
さとし「ほら はいっていきますよ?」
そそくさと後をつけるあやしい二人組
夕華「あ、もうはじまっちゃてるぅ」
大介「そこが空いてるからすわろうか、」
そういってあいているところに座る2人
映画はファミリーものの内容
夕華(ラブロマンスじゃないんだ、ちょっと(´・ω・`)ガッカリ…)
大介「え?」
夕華「ううん、なんでもないの・・・」
・・・・・・・
しばらく鑑賞していると時計を見ながらそわそわしだす大介
大介「じつは、今日・・・その・・・」
夕華「・・・」
大介「か・・・!、聞いてる?」
夕華「・・・あの人達・・・」
夕華 前の席のいちゃつくカップルを指さす
男「ねぇ、・・・いいだろ?」
女「も〜達也ったら、ココで?」
大介・夕華「・・・・・・」
固唾をのみ映画そっちのけに覗く
ラッシュ(なにをしてるんだ、なにをー!!)
さとし(俺達とおなじだろう・・・?)
ラッシュ(・・・・・・)
男女の行為をじっとのぞきこむ一同(夕華、ラッシュたち)
ラッシュ(・・・わ、ここで・・・?)
さとし(・・・・・・)
夕華視線に気づく
夕華「!・・・何か視線をかんじます・・・」
大介「え・・・?」
ラッシュ・さとし(ギクッ)
夕華「・・・、気のせいみたい・・・」
大介「きょうは・・・」
夕華の手をそっとそえて緊張した面持ちで話しだす大介
夕華「きょう・・・?」
大介のいつもとちがう表情になにか感じ取った夕華はその言葉を聞き入る
大介「今日は、か・・・」
ラッシュ(今日は帰さない〜!?)
さとし(大胆ですね・・・)
???「やっと見つけた・・・!」
大介・夕華「!」
なにがおきたのかわからない夕華、
???「ちゃんと何処にいくのかおしえなさいよ、探すの大変だったんだから!」
大介「か、母さん!」
夕華「・・・お母さん・・・?」
ラッシュ「えーー!?」
うしろから大きな声で叫ぶ
さとし「わ、バカ・・・!」
ラッシュの存在におどろく大介たち
夕華「ラッシュ、なんでココに・・・」
ラッシュ「あ」
母「説明してくれる? 大介・・・」
レストランに移動した一同 食事をする
大介「この人はオレの母親だ」
母「どーも」
大介の母親とは思えないほど若い見た目の女性で
長い髪とメガネが特徴的
夕華「あの、はじめまして・・・」
緊張した面持ちで挨拶をする
大介「この子が電話ではなしていた夕華だよ」
母「ふーん、結構かわいいのね」
「で、この人達は・・・?」
同席しているラッシュたち
ラッシュ「やじ馬Aです・・・」
さとし「・・・Bです」
夕華「ラッシュちゃん!!」
ラッシュ「夕華の友達です」
(このこが夕華の友達か、はじめてみるな)
大介「オレの母親は主に海外でマスコミ関係の仕事をしてるから
年に数回しか会えないんだ」
夕華のことをまじまじと見る母親
母「夕華ちゃん」
夕華「・・・はい、あのぉ・・・」
母「夕華ちゃんは バトルスーツじゃないよね?」
夕華「いいえ、ちがいますよ」
母「よかった」ほっと安心する大介の母
ラッシュ「あの、いま バトルスーツっていわなかった?」
母「そうなのよ、この子ったらバトルスーツが当たる懸賞にだしてたのよ」
ラッシュ「危ないやつ・・・」
夕華のことをみる大介の母
母「それがこんな可愛い子なんだから」
夕華「・・! そんなことないです・・・」てれる
母「じつはわたし 娘が欲しかったのよねー」
大介「おい!じゃあオレの立場はどうなる?」
母「お母さん?って呼んでみて?」
大介「あのなあ・・・」
夕華「・・・お・・・おかあさん」
母「もう一回言って!」
夕華「お母さん」
母「きゃあ、かわいい!!」
「ね、連れってていい?」
大介「ダメに決まってるだろ!!」
母「ちぇ」
大介「ところで何で帰ってきたんだ?
急に連絡してくるからびっくりしたよ?」
母「そんないい方ないでしょ?
休みがとれたからせっかくあんたのために帰ってきたのに」
大介「――どれくらいだ、今回は3日?4日?」
夕華「大介さん!」
母「1日!」
あっけにとられる一同
・・・・・・
大介「せめてもうすこしファクトにいれないのか・・・?」
母「今 取り組んでる事件が国際的に大きくなってきたからね、
これから解明のためにアメリカと日本の往復の毎日よ!」
母親のその話に反応をしめしたのは夕華の友達の彼氏だ
さとし「ひょっとして、人造人間疑惑ですか?」
母「な・・・なんでそれしってるのよ?」
さとし「父親が日本にいますから、そのはなしは多少なりとは・・・」
「でも その話がさらにおおきくなってるって・・・」
母「大介、優ちゃんは元気?」
突然 話をはぐらかすかのように別の話題に切り替える
大介「なんだよ急に?」
母「私はこれから吉野の処に行って資料取りにいったりしなきゃいけないのよ」
夕華「忙しんですね・・・」
夕華を真剣な眼差しで見つめる
母「夕華ちゃん、大介のこと頼んでいい?」
大介「なんだよ、一体・・・」
夕華「え?え?」
母「大介の身の回りのこととか、これからもよろしくお願いします」
深々とおじぎをする母
夕華「・・・はい、こちらこそ不束者ですがお願い致します」
ラッシュ「どうしたの?急に」
母「つまり これからも大介の事おねがいしたのよ!」
ラッシュ「私らはきょうはじめてあったんだけどな」
母「あ、もうこんな時間!」
時計を確認する母親 忙しそうだ
その様子をみて残念そうな顔をする夕華、
はじめての大介の肉親ともっと話したいようだ
夕華「もう行ってしまわれるんですか?」
大介の母は夕華の表情を察してかやさしく微笑む
母「またすぐ会えるわよ、ゆっくり食事でも楽しんでて
きょうはおばさんのおごりよ?」
ラッシュ「ようし食うぞ!」
大介「今度帰ってくるときはゆっくりしていってくれよ」
母「わかってますよ、」
そういい その場を離れる母
夕華「・・・いいんですか、見送らなくて・・・」
大介「ま、いつものことだから もう会えなくなるわけじゃないしな」
・・・・・・・・・・
大介の家の中
?「・・・・・ここはしっている・・・・」
?「しっている?、ここは俺に関するなにかがあるのか・・・?」
その声の主は体中を黒いマントで覆いその場で立つ
男「・・・ここがあいつの隠れ家か、アレがあるのか?」
?「・・・・・・わからない・・・・・」
大介の部屋でそのマントの男はベットの横にある写真立てをとり静かに語りだす
?「かずみ・・・大介・・・・」
(もうひとりの男は・・・おれなのか・・・?)
写真立てのガラスに映る自分の姿を見る男
マントの下からみえるみにくきすがた、
顔はただれ所々かに機械で覆われている
?(これが・・・おれならこの姿はなんなんだ・・・・)
男「・・・プログラムのパスワードか何かを思い出したのか?」
その写真立てを奪いとる男
調べたがなにもなかったようだ