アンドロイド夕華
「いきなり?ねえねえどうだったの?」
「いたくなかった?平気?」
夕華「?別に・・・気持よかったですけど・・・」
「すっごーい じゃあその人すごくうまいんだ」
「いいな〜」
夕華「???」
「おなじベットで寝ただけですよ?」
拍子寝けする女性たち、なんかかんちがいしていたのか
がっくりする一同
その中のひとりのおんなの子がこう言い出す
〇〇「その男ってインポなんじゃないの?」
女「ヤダー、ラッシュったら〜!!」
夕華「???インポ?」
その夕華に話しかけてきた女の名前はラッシュ
ピンクのショートボブが印象的な強めの女性
バンダナが特徴的で化粧していないナチュラルフェイス
男性に対してキツく当たることの多いとのこと(他の人の話)
ラッシュ「男って、すぐ自分の女にしたがるからな、あんたも気をつけたほうがいいぞ」
夕華「あのラッシュさん、わたし 大介さんとロビーで待ち合わせしてますから・・」
ラッシュ「その男っていきなり自分の女気取り? やるなぁ・・・」
夕華「そんなぁ、たまたま おわりの時間がちかいから待ち合わせしているだけですよ」
夕華が大介にたいして優しい人ですよと答えるとラッシュは反論しだす
ラッシュ「そんなのってさいしょのうちだって!、
だいたいずっと優しい男なんていないから・・」
友達「ラッシュ・・・」
みんなとわかれてロビーで待つ夕華だったがまだ来ていないようだ
ロビーの待合室でまってる近くでそのすがたを見守る人影が柱の影にみえる
ラッシュ「・・・その男ってどんな奴なんだ?」
夕華「やさしいかたですよ?」
ラッシュ「・・・すき?」
夕華「大好きですよ、わたし」
女「のろけちゃって」
どんな人だかみてみたい野次馬たち
しばらくまつと夕華が近づく男性に反応する
ラッシュ「きた!!」
どんな顔をしてるのかみようとしているとラッシュの後ろから声が
さとし「ラッシュ、なにしてるんです?」
ラッシュ「あ、さとしさん??」
さっきの表情とは一変やさしい顔に
ラッシュがどんなヤツだったか見ててといいあらわれた男性に腕組しながら帰っていく
「あいかわらず ラブラブだな」
「・・・・・」
・・・・・・・・・
彼女たちにいわせると大介は”普通の人”だと
大介「ごめんごめん、まった?」
夕華「・・・!いえ、今来たところです」(うそつき)
大介「このあとなにか予定ある?」
とつぜんの発言に夕華 ラッシュが男の人がすぐ自分のものにしたがることを思い出す
夕華「え?」
大介「実は夕華の持ち物の中にコレがなかったからさ」
そういい夕華にカードをさしだす
大介「はいこれ、なくすなよ」
夕華「・・・・・」
????
夕華「なんですかコレ?」
優「あんた”Huパス”もしらないの?」
夕華「Huパス?」
そのすがたに呆れる優がいる
大介さんたちによるとこのHuパスは正式名称を”Human certification pasport”といい
これには性別・住所・病歴・資産から犯罪歴など経歴を含めた身分証明書
コレがなければ生活ができないほどの持ち物とのことらしい
夕華「お金みたいなものですか・・?」
優「・・・おかねって、ファクトには通貨ないわよ!」
大介「まあこのあと夕華の生活必需品の買い出ししないといけないしね」
優「それで あたしも呼んだの?」
大介「そんなこといわずに付き合ってやってよ、
女じゃないとわかんない買い物あるだろう?」
優「下着とか・・・?」
大介、顔を赤らめながら答える
「わかってるなら聞くなよ!!」
優「冗談よ、顔 真っ赤にして・・・」
「いっしょに買いに行く?」
大介「いけるか!!」
「買い物行ってるあいだに母さんに連絡してくるからあとよろしくな」
優「はーい・・」
夕華「・・・よろしくおねがいします」
優「はいよろしくね」
そういって優と夕華二人きりで買い物に行くことに
母親に長距離電話をかける大介
大介「・・・つながらないな・・・」
電話の声「もしもし?」
大介「あ、もしもし松木さんでしょうか実は・・・」
母「・・! 大介? ひさしぶりー」
大介「ひさしぶりでわるいんだけど、その・・・」
母「なに? また優とケンカ・・・?」
大介「じつはきのう夕華がきたんだけど・・・そのアンドロイドなんだ」
母「・・・いきなり会社から連絡とりたいっていわれたからびっくりしたわ・・・」
大介「母さん・・・」
母「・・・優とケンカしたのね、あんたがおんなの子と一緒にいたのはきいてるわ」
大介「いやいや おかあさん、優とケンカしてないし
きのう家にあたらしくきた娘のことなんだけど」
そういって事情を説明しようとする大介
母「だいたいあんたはいつ電話してもでないしメールもしないんだから」
まったくこっちのいうこときいてない
大介「母さんアドレスかえてない? 転送不明でかえってくるんだよ!」
母「優に連絡してるからソレ」
大介「・・・母さんじつの息子に連絡してください(・_・;)」
母「おなじベットでねてたんだって? 責任もつんでしょうね」
急におもいはなしに
・・・それは迎え入れたのもオレだし住所登録したばかりだしね・・・
なんとかなるんじゃないかそんな気持ちで母親に責任をもつと伝える
大介(・・・これで大丈夫かな? 夕華の部屋どうしよう、
母さんの部屋しかないけどあそこでいいか)
用事をすませた大介は買い物の優たちに合流するために後をする
下着売り場で優と夕華が下着を選んでいる
優「・・・ねえ」
夕華「はい?」
ため息を交え神妙な面持ちで口を開く
優「大介とはどんな関係なの・・・?」
その言葉に戸惑いを隠せない夕華
夕華「どんなといわれましても・・・」
夕華にひややかな視線を向ける優
優「いっしょに・・・ねてたでしょう?」
夕華 その言葉に赤くなりながらはなす
「あれは・・・その・・・べつになにも、・・・なかったんです」
優「やっぱり・・・」
ホッと安堵する
夕華「あの、やっぱりって・・?」
優「なんでもない、ごめんね?」
(ほ・・・)
「ね、夕華 好きな人とかいるんでしょう?」
夕華「はい・・・」
下着を選びながら優が大介にこうはなす
優「そうね・・・、大介だったら黒いのとか赤はきらいかな?
ピンクとかそんなティーンがはくのがすきね・・・」
夕華「・・・そうなんですか・・」
優「わたしはどっちかというとセクシーなのがほしんだけどね、」
・・・・・・・
「夕華には似合うと思うわよ? かっとこうか」
夕華「・・・あ、はい」
「大介さんのこと、わたし・・・」
優「・・・すきなんでしょう?しってる」
「だって顔にかいてあるもん」
その言葉に顔に手をあてる夕華
優「フフ、う・・・そ・・・」
夕華のことをからかいながらはなしを続ける
優「わたし 大介のことなんでもしってるのよ、おしえてあげようか?」
あかるく「はい」とこたえる夕華
優「大介ね、お父さんがいないのしってる?」
夕華「・・・別れたんですか・・・?」