アンドロイド夕華
大介「わからないことはなんでもオレにきいてよ、できるだけ力になるからさ
ゆうかはわらってる顔のほうがとってもかわいいよ」
夕華 満面の笑みをみせる
やっと笑ってくれたな、こうしてみてもやっぱりわらってる顔のほうが本当に可愛いな
・・・・でもこの娘もアンドロイドなんだ、
親父を殺したアンドロイドのように暴走すれば
・・・・・・・・・
でも、そんなこと彼女には起こらない、
いや 起こらせたくないというそんな気持ちがよぎる
この否定する変化は自分の中でなにかにヒビがはいっていくようだった
その日はおそくなったので彼女におふくろのパジャマを渡し
部屋で就寝するようにすすめ一日を終えた
大介(母さんと連絡取るのはあしたでいいか、海外で時差もあるしすぐに連絡とれないし
朝 会社にコンタクトとれるようにたのんで夕方にでもゆうかのことを色々とはなしあわないといけないな、
やっぱり反対されるかな?この娘との一緒の生活)
今夜はベットにゆうかをオレはベットの横のソファで寝ることに
おなじ部屋で寝ることになるがこいつのことが心配のためだ、
夕華「コレはなんですか?」
大介(ゆうかはまた何かみつけては興味津々の眼差しをむけている)
「・・・あした色々とすることがあるんだからもう寝るぞ!」
夕華「はーい」
ゆうかとオレの不思議な同棲生活がはじまった
おやすみなさい・・・
ピピピピピピピピピ・・
大介(もう朝か・・・)
目覚まし時計の音でめざめる大介
優「やっと おめざめ?、昨夜は大変だったでしょう!?」
目の前に優がいる、また起こしにかってにはいってきたか・・・
大介「・・・おはよう、なにいってるんだ・・・?」
優「となりの女の子と一緒にねてても?」
大介「一緒にっていってもオレは・・・!!」
そういえばきのう来た ゆうかって名前のおんなの子とおなじ部屋で寝てたっけ
ゆうかがベットでオレがソファで・・・
よくみると優のうしろにソファがみえる
この部屋にはソファは1つしかないはずなのに目の前に見える、
よく自分の寝てた場所をたしかめるとそこにゆうかが寝てる、しかもとなりで
大介「なんでゆうかがねてんだろ? いっしょに」
一気に青ざめる、なんでおなじベットにねてんだ、オレ
優がベットの横の目覚まし時計顔に投げつけ去っていった
大介「なんだよー オレのいいぶんもすこしは聞いてくれよ・・・」
ゆうかが今のさわぎで目をさます
夕華「・・・・あ、おはようございます・・・」
大介「・・・なあ、ゆうかなんでいっしょにねてるかおぼえてる?」
夕華「えっと たしかよるおそくにトイレに大介さんがいったのはおぼえてますけど・・・」
大介(ねぼけてそのままベットでねたんだ!、後で説明しとくか)
夕華「え?」
大介「なんでもない、ほらメディカルセンターに連れていくから、
準備をしてくれる?」
夕華「はーい、わかりました」
この時代では地球温暖化・砂漠化・海面上昇などの異常気象により人間たちがすむ場所をおいやられていく
人間がその安住の地をもとめ戦争を繰り返していく不毛の時代
その一方で砂漠化した大地を緑化しようと懸命に努力しているひともいる
戦争は武器だけでなくその戦争のおこなわれる砂漠で戦う人間が必要になる
劣悪な環境に順応するために生命強化したものを”ドロイド”とよんでいる
武装強化したドロイドのことをバトロイド
その他のドロイドたち、それらをアンドロイドと呼ぶ
人権的観点からそれらの強化人間である人類は生まれるべきだったのか
人間とおなじように人権を与えるべきなのか?
彼らと共存していこうという動きもある
しかしそれを快く思わないものもいる
人間どうしでも解決できてはいない問題
アンドロイドをおなじ人間とみなし共存をしていった都市がある
それがこのファクトランドだ、これはその中でのはなし
ファクトランドは砂漠の中にそびえ立つドーム状の巨大な都市である
その内部はメディカルセンターを中心とした街で
そのまわりを緑に囲まれた自然の再生を目的とした戦争を放棄した小規模の中立国家である
中立都市であるこの都市は外部と完全に遮断されており砂漠の中にそびえ立つ
ルーと呼ばれる男が100年ほどまえに建設した建造都市
メディカルセンターはこの世界の(ファクトランド)の中心にそびえ立つ巨大な建物で
センター内をマザーコンピュータとよばれる巨大コンピュータがこの建物のみならず管理してている
そのマザーはメディカルセンターの建物の中心にあるといわれているが
強固な警備セキュリティがるため侵入したものは誰もいない
センターはHospital(人間の病院)部分と
メディカルルーム(アンドロイドの管理及び修理などをする場所)
管理センター(都市全体における管理をつかさどる)
スクール(人間とアンドロイドが共学している)
ラボ(研究所・自然の再生における研究が主)
ライブラリ(歴史や事件などのデータベースをリアルタイムに扱う図書館)
この6つから成り立つ建物
このファクトランドは政治や宗教・思想のないコンピュータが管理
危険なかんがえだといわれたが創始者のルーと管理をするマザーにより世界にその安全を示す
観光や企業等の協力することはあっても政治には関与しない中立国家
人種偏見をもたない理想都市、それがファクトランド
今日 大介は管理センターで夕華の住所登録手続き
夕華はメディカルチェックとスクールの就学登録のために向かうことに
メディカルセンター・ロビー前にいる
夕華をメディカルチェックセンターに案内する
大介「ここでいいか?」
夕華「はい、・・・あの・・・」
大介「オレも今日はスクールにいく日で手続きなんかも入れると夕方には終わると思うけど」
夕華「わたしも夕方までかかるそうです」
夕華 手続きの紙を確認しながらそう話しだす
大介「だったらこのロビーでまってるよ」
夕華「はい」
そしてふたりはそれぞれの場所に向かっていった
スクール女子部前
先生が夕華をつれて教室内に入場する
ざわめく生徒たち
先生「おはようございます、みなさん」
生徒たち「おはようございます」
生徒「起立、礼、着席」
生徒たちが立ち上がり先生に向け一礼をし着席する
先生「きょうはあたらしいお友達の紹介をします、どーぞ」
夕華「み、みなさんはじめまして 林 夕華です
よろしくおねがいします・・・」
緊張した面持ちで自己紹介をする夕華
生徒A「夕華ちゃんっていうんだ、よろしくね
すっご〜い、青い髪キレイね 染めてるの?」
生徒B「・・・いいな 大きくて」胸を見る生徒B
生徒C「なんにでも興味持つな、ひまじん」
数人の生徒が夕華のところに駆け寄り興味本位に夕華を取り囲む
先生「授業はじめますよ、席についてください」
取り囲みの生徒を席につかせ夕華も席につくように指示する
夕華着席し授業をいっしょにうける
はじめての授業にたくさんの同級生
勉強は大変だったけどおおくの友だちができる
・・・・・・・
夕方 メディセンター・スクールエリア廊下
友達と談笑中
「えーきのうは一緒にねたの?」