小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
放課後キッチン
放課後キッチン
novelistID. 46020
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

アンドロイド夕華

INDEX|34ページ/37ページ|

次のページ前のページ
 

エーリカ「ええ、そして愛する人のもとにいけばいい・・・それが望みなのだから」

(さあ その手でふれろ!、あなたの感情で世界に絶望を与えるのだ!)

エーリカに触れた途端気を失う由佳

由佳は人間としてのすべての記憶を取り戻した

由佳は人間としての記憶を取り戻した

そうだ わたしは殺されたんだ、人間によって愛する人と・・・

人間じゃないことを知った私は今のように内向的になっていった

そんなことをみつけた男たちによって奴隷同然に扱われていったんだ

何をしても死なない、痛みを感じないわたしはおもちゃだった

性処理をさせられペットの犬にまで物乞いをするようになる

死ぬこともできず精神が崩壊していくさまを楽しんでいく男たち

何のために生きていくのかわからなくなってきても死ねない

そんな私を助けようとした人間がいた

それが大地、

汚れきったわたしを丁寧に洗ってくれたり食事の世話をしてくれた

彼もまたいじめに会い奴隷のように扱われていた存在

なにも悪いことをしてはいないのにもかかわらず

ただただ虐待をされていた者同士

傷をなめあって生きていくうちに恋に落ちていった

唯一生きていく希望が彼だった

だがそのしあわせもながくは続かなった

大地がわたしを救おうと立ち上がってくれたのだ

わたしに衣類を着せ逃げ出そうとした時彼らに見つかり

暗い地下に連れ戻された

奴隷になることを懇願する

彼が助かるなら自分がどうなってもかまわないとお願いする

だがそんなわたしをあざ笑うように彼らは信じられない行動に出た

彼に私とおなじように虐待を始めた!!

痛みを感じないわたしではなく彼は人間

のたうちまわる彼を虐待の限りを尽くしたのしむ

わたしはかまわない、でも彼は関係ないと願う

しかし奴等は動かなくなるまで殴り続ける

わたしは最後の力を振り絞り抵抗するが返り討ちに

・・・・そうだ人間は・・・・

悪!

由佳は人間への憎悪を蘇らせた

人間は悪だ!!

由佳の頭のなかは人間への憎悪で他のことを考えられない

エーリカ(やった、これで人間はおわりだ!!)

これがエーリカの計画だった
人間のみにくき姿を目の当たりにした記憶を世界に送信する
エーリカは雅の能力を使い支配する

憎悪に身体が打ち震える夕華

夕華「・・・・大介さん・・・」

世界中のアンドロイドの意識の中に由佳の姿が映し出される

その形相に人間への憎悪がみてとれる

人間に友好的な存在であったものも次第に考えを改めようとしたその時
由佳の姿が夕華へとかわっていく
そしてか細いながらも勇気を振り絞り声を発する

夕華「・・・わたしは・・・大介さんとそれでも一緒にいたいんです・・」

扉の先に大介が声を上げる

大介「夕華!、かならず助けにいくからな 絶対に迎えに行くからまっててくれ!!」

その声に安堵する夕華が映し出されドロイド解放軍は困惑しだす

夕華「・・・かならず、むかえにきてくれますから まっています・・・」

その声を聞いたアンドロイドたちは一様に涙する

その中で唯一快く思わない存在がいた
エーリカだ

 愛? そんなものが人間とアンドロイドの間に生まれるものか!
それは所詮見せかけだけのものだ、人間はいつも裏切り続ける存在
あの悲劇を繰り返すにきまっているんだ!!
そう世界中に発信するがすべてのドロイド達は夕華の味方になる

大介「おれはドロイド解放軍の考えに反対はしない
 それはアンドロイドだけじゃなく人間同士にもいえることだ」
飛鳥「・・・みんな聞いてくれ、ここにいる大介は・・・」
大介「手をとりあ・・」

突然その声が途絶える

!!!
エーリカがその声の発信をやめたためだ

エーリカ「人間の分際で平和を語るな!!」

計画がうまくいかず感情をあらわにするエーリカ
大きく深呼吸をし気持ちを整理する
そしてあることを思い出す

(そうだ私の部下が大介の兵力と交戦しているはずだ、それを利用すれば・・・)

エーリカドロイド解放軍と交戦していた駿たちについて思い出す

(人間がドロイドを虐殺していると捏造すれば考えが変わるはずだ!)

エーリカその場所の映像を映し出す
しかしそこに映っていたのはお互いに倒れ込んでいた駿とドロイド解放軍の姿

駿「・・・まだやる?」
A「・・・どうしてとどめをささない?」

解放軍の一人が話しだす 決着はついたようだ

駿「どうして?、君ってかわいいのに・・・」

その言葉に顔を赤らめる

A「・・・なにいってるんだ、わたしは戦士だ! ・・・侮辱するな!!」
駿「いや、お世辞じゃなくてキレイだよ?」
A「キ・・・キレイとかいうな、化粧とかしてない顔だぞ!」
駿「・・・すっぴんでその綺麗さなら男の人に言い寄られ放題でしょ?」

画像を切り替えるエーリカ

エーリカ(ササレめ、何を敵にほだされてるんだ!?)

今度は隆の方に映像を切り替える

孝と交戦中の部下の姿が

!!やった、この映像を見れば・・・

B「何故攻撃をかわす?」
孝「・・・それはおまえが俺に対してためらっているからだ」
B「・・・だんじて伝説の戦士に対してそんなことはない!」
孝「伝説の戦士?」
B「・・・・・おまえがあのJだろう?、能力に頼らず純粋に力で切り開く戦士」
孝「・・・・・・・」
B「戦士としてお願いしたい、全力で戦ってくれ!」
孝「イヤだと言ったら?」

そのドロイドは涙を流し懇願する

B「そうしてもらえなければ私が戦士でなくなってしまうからだ!」

孝はそのドロイドを優しく抱きよせこう語りかける

孝「・・・俺は強くなんかないよ・・・」
B「・・・・・・」
孝「本当はよわいんだ、だけど強がって見せているだけさ」
B「・・・バカ、そんなこといったら・・」

エーリカ(なんだこれは!!)
由貴(たかしくーん!!)

・・・・・・・・・

あきらめ映像を切り替え続けるがそこに人間もアンドロイドも映し出されない
由貴たちにより避難が完了した

エーリカ(・・・こうなったらあれしかない・・・)

最後の手段を決断する

由佳(・・・そうだわたしは死んだんだ)

夕華の中で由佳は少しずつ意識を取り戻す
意識の奥底で由佳は夕華と大介に詫びる

・・・わたしがすべての元凶なんだ、私がいなくなれば夕華は開放される

由佳は夕華と過ごし生きることで幸せを感じていた
何気ない日常だがその平凡な一時こそが本当の幸せであることとしる
そんな中で何気ないことに感動し涙する夕華こそがこれからも生きて欲しいと願い
由佳は眠ろうとする___

わたしにとって由佳は私自身でありそして生きる希望だったわ・・・

夕華は由佳を優しく抱きよせる
由佳はそんな夕華のぬくもりを感じる

由佳さんも含めて夕華なんです、これからもずっとよろしくお願いします・・

由佳(・・・これからも迷惑かけるかもしれないんだぞ?)
夕華(その時は私も誤ります)
由佳(2人っきりの時にだって出てくるかもしれないし・・)
夕華(嫉妬してしまいます、もっといい女になれるよう努力するもん!)

大粒の涙をながし由佳が夕華にこう叫ぶ