アンドロイド夕華
そこに大介がやってくる
大介「夕華、誰だったの?」
ラッシュ「こいつ 舞だって!しってる?」
大介「舞・・?」
そこではじめて由佳が舞の正体を話す
由佳「マザーコンピュータといえばわかるだろう?」
ラッシュ・大介・夕華「!!、えー!?」
大介「そういえばHOSSのひとつはマザーコンピュータだったな・・」
舞は由佳の秘密とこれから起こるであろうことについて話しだす
舞は今起きている事態について話しだした
舞「由佳、雅とサタンが融合した」
由佳「!!、雅が・・?」
大介「雅ってだれだ?」
詳しく話すように問いただす
舞「HOSSが4つあるのは知っているだろうと思うが雅はもうひとつのOSだ」
大介「合衆国にあるってやつか・・・」
舞「雅はすべてのドロイドにとって重要なものなので
規律と秩序、統率者として君臨している奴なんだ・・・」
ラッシュ「統率者?、そんなもんがいるのか?」
舞「・・・道徳というか行動の基準なものだ」
由佳「集団生活における当たり前のことだ」
ラッシュ「それって?」
いまいち理解できない様子のラッシュ
大介「常識みたいなものか・・・」
舞「簡単に言えばだがな、社会・そして世界によって規律はちがってくる」
由佳「軍隊にはその世界の規律があるそれは一般常識とはちがうだろ?」
ラッシュ「職業によって常識がちがうみたいなもの?」
夕華「それって統一しないんですか?」
夕華の発言に舞が答える
舞「それなんだよ、人種や宗教などある程度区分できるが
もしそれが強制的ながら統一できるとしたらどうする?」
大介「まさか・・・?」
舞「そのまさかが出来る能力をもっているんだよ、正確には規律を支配できる」
由佳「・・・・・」
夕華「それってどういう意味なんですか?」
ラッシュ「強制的に支配できるってことは、まさか・・・」
舞「規律という常識によって殺人は行える」
大介「・・・うそだろ?」
驚愕の事実を語る
舞「殺してはいけないとわかっていても規律によって殺人はおこなう
しかしすべてのアンドロイドがそれを認めはしないだろう・・・」
ラッシュ「・・・・そのアンドロイドはどうなる?」
由佳「精神の崩壊、錯乱をおこし発狂する」
大介「!!」
夕華「そんな・・・」
言葉が出ない夕華
雅にはそんな秘密があったとしり恐怖する
舞「雅はそんなこと望まないし行なったりはしない・・・ただ」
大介「・・・ただ?」
大介の質問に沈黙する舞
しばしの沈黙の後舞が重い口を開く
舞「雅が望んではいないのにそれを強制したとしたら・・・?」
由佳「・・・・」
舞「・・・・その統率の力を使いクーデターが起きた」
大介・ラッシュ・夕華・由佳「!!」
由佳「サタンと融合したって言ったな、そいつが主犯か?」
今回の主犯についてかんがえる
雅と融合したといい強制的に支配しているのならそのサタンで決まりだろ?
舞「主犯なら別にいる、名前は知らないがジグマの意思を継ぐものだ」
大介「ジグマ・・?」
由佳「・・・それはなんなんだ・・・?」
舞「その直後世界中にドロイド解放軍の声明がでてクーデターが起きたから
その首謀者がおそらくは主犯だろう・・・」
それとなくジグマの質問をはぐらかす舞
ラッシュ「ドロイド解放軍なら目的は人権の獲得?」
大介「それならクーデターが人類との対話に向け・・・」
舞「人類の抹殺が目的だ、
正確には必要な人間は奴隷にすることはあっても
全人類抹殺が最終目標だ」
ラッシュ「全然解放と関係ないじゃないか!!」
目的のあまりの違いに怒り出すラッシュ
舞「・・・表向きは解放と名乗っていたのかもしれない、
人類抹殺と謳えばそれは叩かれるだろうからな」
大介「融合したっていったな、それじゃサタンもまさか・・・?」
舞「HOSSだ、正確にはそれが何のために存在したのかはしらない・・・」
(サタンが覚醒してはいないはずだ、そうすれば今頃・・・)
何かを隠そうとする舞
??「・・・舞、あなたの融合は最後よ
由佳の融合を先に行い記憶を呼び戻すのが先なのだから・・・」
そこにいたのは身体に武器を備えた女性、エーリカだ!!
エーリカ「ここで全員を殺すのは簡単だけど
由佳のためにそれはやめておくわ・・・」
そういって夕華をさらうエーリカ
夕華「!!、大介さん たすけて!!」
夕華の叫び声が響く
大介「夕華!!」
叫ぶことしかできない大介
エーリカ「フフフ、夕華はこのファクトの中心、
マザーコンピュータの中枢にいる
迎えに来たければそこにきなさい!!
もっともこれたらだけどもね・・・」
エーリカの高笑いが響きわたる
突然夕華がさらわれ動揺する大介
舞「・・・聞いてくれ 大介、夕華のいや由佳の本当の意味を」
そういって大介に由佳の秘密について話しだす
舞「由佳がもともとは人間で記憶が曖昧なのはしっているな!」
大介「・・・夕華が・・・」
舞「知っているはずだ!どれほどのことを話したか定かではないが」
心配している大介に夕華にとって大事な話をする舞
舞「夕華は由佳からある感情をのぞいたものがその根源の元になっているんだ・・」
ラッシュ「感情・・・?」
舞「雅は統率力に優れている、わたしは人類を含め監視と矯正を兼ね備えている」
舞の能力は監視であることを話しだす
マザーコンピュータによる監視及び世界に干渉しないことが世界の均衡を保っている
そのことはファクトにとって当たり前のことだが
舞の能力によって成立していたと知り納得する
舞「私や雅は由佳から感情などを極力排除し能力に特化した姿なんだ」
大介「・・・由佳から・・・?」
舞「由佳の人間だった頃の記憶を持っているのはサタンと夕華だけなんだ」
舞によると夕華と雅と融合したサタンだけがその記憶を持っているらしい
ラッシュ「それじゃそのサタンも由佳の記憶をもってるのか?」
舞「記憶をもっているのは夕華だけだ、
いわばオリジナルに一番近いといってもいいだろう・・・」
大介「・・・オリジナル?」
舞「HOSSのオリジナルは由佳が人間からアンドロイドに移植された姿
それこそが完全体だ、しかし人間たちは移植の観点からHOSSを欲しがっていた
だけどHOSSにそんな機能はない、それを移植したのはジグマなんだから」
大介「それで黒崎はHOSSについてしつこく聞いてきたのか・・・」
しばらくの沈黙の後舞が夕華における秘密を話しだす
舞「夕華は人間だった頃の記憶だけをもちながらその最後をしらない」
大介「最後?」
舞「・・・由佳は殺されたんだ、人間によって・・・」
ラッシュ・大介「!!」
由佳が人間にころされた・・?
ラッシュ「由佳が死んだ?、だって夕華の中にいるじゃないか・・・」
舞「それは生前の記憶、実際には100年前に死んでいる」
衝撃の事実!、由佳は死んでいたことが発覚
舞は話をつづける
舞「・・・どのようにして人間から移植されたのかはしらない、
ただ私が生まれた時にはどのような最後を遂げたのかは知らないんだ」
涙が溢れてとまらなくなるラッシュ