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放課後キッチン
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novelistID. 46020
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アンドロイド夕華

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大介「・・・おれは・・・お前がいて・・不幸に・・・なるなんて
 ・・・おもって・・・ないよ・・」
夕華「・・・・大介さん・・・」

大介意識を失う
そのなかで自分ができることがないことに無力さを感じる由佳

ラッシュ「・・・またせたか? 由佳」

うしろのほうでラッシュの声が聞こえる
振り向く夕華はラッシュが持ってきたものをみておどろく

夕華「・・・これは?」
ラッシュ「生命維持装置の携帯カプセル、ちょっと重かったけどな・・・」

携帯カプセルといっても何百キロもある
それを一人でもってくるために両腕につないだワイヤーで傷だらけになっている

由佳「・・・ラッシュ・・・」
ラッシュ「ほら、一刻もはやくこいつを入れてやらないと死んじゃうぞ!」

そういって大介をポッドに詰め込む
その腕にまたワイヤーを巻き付ける
しかし夕華もそのか細い腕に痛みを堪え血だらけになりながらも握る

ラッシュ「さっさとここをはなれるぞ」
由佳「・・・当然だ、はやく救援しないといけないんだからな!」

強い意志を持って二人で大介のポッドを運んでいく



大介の生命維持装置のポッドをふたりで運び数キロたった

アンドロイドのEPカプセルも底をつきだす
お互いに身体がヒート気味になりながらも
大介のためにEPカプセルを使用するため思ったよりすすまない

ラッシュ「あと2つか・・・」

そういってそれをみつめるラッシュ
しかし使おうとしない

由佳「あんたがつかってよ、ここまで引っ張ってるのラッシュなんだから」

そしてEPカプセルを差し出す

ラッシュ「そういうお前はどうなんだよ、さっきからふらついてんだろ?」

それを返す

由佳「いじっぱり!」
ラッシュ「それはおまえだよ!」

お互いに維持カプセルをわたしあう

由佳「じゃあこうしよう、一緒に使おう それならいいだろ?」
ラッシュ「・・・わかった」

そういってラッシュがつかったのを確認した所で
由佳はワイヤーを外しラッシュにその手を後頭部に当て気絶させる

ラッシュ(なんで・・・)
由佳「・・・・大介の分もいるからな」

大介のポッドに最後の一個を仕様
そしてオーバーヒートのまま二人を力の限り運んでいく

由佳(わたしにできるのはこれぐらいだから・・・・)

すこしでも彼らを助けたいという想いだろう
限界まで運びそして動かなくなった・・・




・・・・・・

(・・・ここは建物の中か、・・・)
由佳が目覚めた時最初にみた景色は建物の天井だった

由佳(・・体中が痛い、けど意識はある)

視線を周りに向けると医療用のベッドがみえる
助かったようだ

由佳(そうだ 大介にラッシュ・・・)

その時頭の上から声が聞こえる

??「・・・気がついた?、ここはファクトの医療ルームよ」

由佳「・・・・」

返事ができないようだ

ラッシュ「まったく 無茶しやがって、目が覚めたか?」
由佳「・・・・」

ラッシュの声が聞こえてくる 元気なようだ
由佳の前にその顔を覗き込む姿が見える
両手は包帯まみれで顔が日焼けで黒ずんであちこちに傷あとがみえる

ラッシュ「大介なら元気だぞ!」
大介「・・・夕華、元気か?」

点滴をしてはいるが体調良好の様子

大介「あのあとしばらくしてオレたちは救出されたんだ」
ラッシュ「・・・まあ、いろいろあったけどもな」

由佳 大介たちの無事を知り頬から涙がこぼれる
(わたしは1人じゃないんだ・・・・ありがとう)

そして何気ない日常にもどる



由佳「ほら、服装はしっかりしなさい!」

由佳 大介の服装を直す
そんな由佳に照れくさそうにする

大介「じゃあいってきまーす」
由佳「はいはい、いってらっしゃい」

そういって玄関の扉を締める由佳

・・・・・・・・・・・・

美由「ねえねえ、しってる?」
由貴「えー?あの夕華の彼氏が・・!?」

最近夕華のクラスメイトたちの間で大介にあたらしい彼女が出来たともちきり



そういえばあの子って誰なのとうわさの彼女
しかしその素性を知らないでいる

夕華いわく引っ込み思案らしいがほとんど見かけたことがない

由佳「別にいいだろ?」

ラッシュ「そういえば夕華の時はしってるけど由佳の時は・・・」
大介「由佳は家にいるときにみかけるけどがさつでね、」
ラッシュ「おー・・・」
美由「なんの話?」
大介「いやべつに・・・」
美由「ふーん・・・、そういえばあたらしいおんなの子のうわさしってる?」

道端で由佳の話をしているとわって入ってくる美由
美由的にその女の子のことについて興味津々の様子




最近由佳のはなしで持ちきりになっているのだが
肝心の本人はどこ吹く風

由佳「じゃあいってきます」
大介「いってらっしゃい」

由佳を見送る大介、当然のことながら夕華の姿はない
その光景を影で見守る人影が・・・

美由「やっぱり夕華がいないときにでていくんだな・・」
由貴「・・・なんかストーカーみたいでやだな」
千秋「でも夕華に聞いてもはぐらかすんだもんなー・・」

心配になってその後を追う夕華の友達たち



スーパーで買い物中

由佳「・・・今日はこれでいいか」

そういったかと思うとレトルト商品を大量にかごに入れる
それをみた一同 
びっくりした様子

美由「うわぁ、あいつ料理しないつもりなのか?」
由貴「夕華って材料からきちんと下準備するのにまったく正反対!?」
みどり「レトルトだけで食事するつもりなんだ・・・」
千秋「うちと一緒じゃん」
美由「・・・・たまにはうちに来て食事ぐらいつくってやるから・・・」
千秋「ホント? わるいな」
みどり「あ」

由佳お菓子コーナーにいき今度はお菓子を吟味している
その顔はさっきとはうってかわって真剣そのもの

由佳「・・・・・・」

ポテチを手に取りコンソメにするかのり塩かでしばらく悩む

・・・・・・・・・・・・・・

美由(・・・そこか、悩むとこは・・・!)

由佳「これにしよっと、うん」

手にしているのはのり塩

由貴「・・・ポテチってあんな脂っこいのたべるの?」

そういったお菓子系がキライな由貴

買い物をすませてレジに向かう途中で見失う
そんなさなか夕華に出会う美由

夕華「あ、美由 どうしたの?」
美由(夕華にさっきの女の話はやめておこう・・・)
由貴「夕華もお買い物?」
夕華「・・・・うん、ちょっとね」

お菓子コーナーに消えていく

美由たちは由佳を見失った・・・

由佳(ポテチだけは買ってー!!)



自宅にて___

夕華「大介さん・・・」

二人っきりでテレビ鑑賞中に大介に寄り添う夕華
その顔を見つめ口づけをする

・・・・

ベッドに夕華を抱きかかえ服を脱ぐ

夕華「・・・・・」
大介「ゆうか・・・」

うなじにそっと指を添え後ろ髪を優しく触る
ひとみを閉じ大介を受け入れる夕華

夕華「わたし・・・」

パジャマを脱がし首すじに唇でその柔肌にキスをする

夕華「あ・・・?」
由佳「きょう する?」
大介「!! 由佳・・・?」

突然 由佳が話しかけてきたのでその夜は中断することに

夕華(・・・・大介のバカ・・・・)